3年前僕は自分の浮気が原因で妻のもえと別れた…毎晩誰も居ない家に帰る日々だったが…ある日偶然にも当時の浮気相手の綾乃ちゃんと再会。「あれ…結婚したって聞いてたけど…なんでまた俺に会いに来たの?」「抱かれに来たのに理由なんているの?」と言われ舞い上がった僕は久しぶりに元セフレとのセックスを楽しもうと思ったが…何かがチガウ…何が本当で嘘なのか…その真相は身体を重ねるたびに近づいていって…
妻に浮気がバレた。別れてから一年後、元妻は浮気相手と同じ顔に整形していた。「これは復讐だよ」言われるがままに射精管理された俺。 天使もえ | FALENO(ファレノ) | 配信特化型 新世代AVメーカー妻に浮気がバレた。別れてから一年後、元妻は浮気相手と同じ顔に整形していた。「これは復讐だよ」言われるがままに射精管理された俺。 天使もえのページ。ここでしか視聴できない、プレミアムな作品が次々とリリースします。「専属単体女優」「リアリティー...
歴代トップクラスの美しさ
ひたすらもえちゃんが美しい作品。ビジュアルの仕上がりは歴代トップといっていいかもしれません。
美しく顔を変えて男に「復讐」の罠をしかけた女の見下すような冷たい表情が、男が自らの意思で自分のもとへと訪れた時からのこぼれ出る喜びの表情がとてつもない魅力を放つ。と同時にその笑顔にたどり着くまでの道のりと、なお残ったままの男の気持ちとの断絶に思いをはせるとすっと悲しい気持ちになる。考えさせられる作品でもあります。
◎前編・浮気相手の顔に整形したもえちゃんが男に近づく。男はもえちゃんと気が付かずセックス
◎中編・自分の正体を明かすもえちゃん。動画をばらすと脅し復讐と称し男を「射精管理」することに
◎後編・あることをきっかけにもえちゃんの固い心が溶けていく、その過程を描くようなセックス
大きく分けると3つのフェーズに分かれます。
男の描かれ方
本作に登場するもえちゃんの元夫の男。重要な仕事を任されていたとこのことなので仕事の上ではダメ人間ではないようですが、プレッシャーからという理由で浮気、疑われると誰のおかげで飯が食えてるんだと暴言、発覚して離婚、リストラ寸前になるとみんな俺を置いていくと酒を飲んでクダをまくとまったく女性が好きになる要素が描かれません。
そのうえ、ずいぶん前に発覚してそれきりになり、他の男性と結婚という話を聞いた浮気相手(じつは整形した元妻のもえちゃん)が突然近づいてきてもほとんど疑念を持たずにセックスする。
もえちゃんということがわかって脅されてもほとんど抵抗しないほか、もえちゃんから攻められて気持ちいいと快感に溺れる。
もえちゃんが男にいうとおり気持ち良ければだれでもいい、もっというと自分が良ければなんでもいい男として描かれます。
もえちゃんの気持ち
しかし、結婚する前からそういう情けない人間だということはもえちゃんもわかっていたのです。「どうして結婚したかわかる?」という「結婚した」という過去形にはそういう意味が込められています。
この憎むほど悪人ではないけれどもおおよそ魅力も好感も感じない男となぜもえちゃんは結婚したのか。
その答えはもえちゃんから語られます。「好きだから」。
確かに、気持ちが切れていれば次の道に進むものでしょうし男のことを思い出しもしないでしょう。単に復讐ということであれば、会社にライバル会社の女と浮気をしているとばらし、信用を失わせた時点で終わっているともいえますし、さらにダメージを与えたいのであれば最初のセックスで動画を公開して終わりでしょう。
整形してまで男にかかわろうというという気持ちの持ちようというのはにわかに理解しがたいものではありますが、それが元妻・もえちゃんの秘めた思いの強さや性格なのでしょう。
なぜ好きなのか
もえちゃんがそういう性格だから、ということにしたとしてもなぜこんな男に強く執着するのでしょうか。シンプルに言えば「なんでこんな男好きなの?」というやつです。前述したように、男には好感が持てる要素がありませんし、自分が気持ちいい、抜きたい、でも勝手にすると動画をばらされて人生本格的に終わる、と自分のことしか考えていない人間として描かれているからです。
容姿へのコンプレックス
唯一といって言いほど、男へのもえちゃんへの気持ちが感じられるのは回想シーンのひとこま。前へ離れて歩こうとするもえちゃんに男が理由を聞くと、「私と一緒に歩いたら恥ずかしいでしょ。ブスだし」というもえちゃん。男は「俺はその顔に惚れたの」とこたえ手を握って一緒に歩きます。あるきながらもえちゃんの顔を覗き込む男の顔はとても優しい。
もえちゃんはとても容姿にコンプレックスを持っていて、自分にも全く自信を持っていなかったのかもしれません。「その顔に惚れた」と言って好きになってくれる男はもえちゃんにとってはとても幸せな存在だったでしょう。ダメなところがあってもみっともないところがあっても、自分を優しく肯定してくれる男を好きになるのは自然なことと言えます。
そんな男が浮気をした。おそらく自分よりも容姿のいい女と。もえちゃんの絶望と悲しみを考えると計り知れないものがあります。
では、本作で行われている「復讐」は男にさらにダメージを与えるようなものでしょうか。そうは見えません。むしろ、どんな手段を使ってでももう一度男を自分に振り向かせるためのものとしてうつります。どんなに歪んで奇妙な方法を見えたとしても。
歪めば歪むほど、もえちゃんの気持ちの強さ、情の深さが垣間見えていきます。
女と男のギャップ
そののもえちゃんの強さと深さが描かれるほど、男の鈍感さや薄さとのギャップが際立ち切なさが増してきます。
冒頭から浮気相手の動向は気になってももえちゃんがどうしているかは気にならない男。
自分のしたことはなかったかのように「元のもえに戻ってよ」と癒えてしまう男。
なぜ結婚したのか問われて返せない男。それどこところか「いまそれいう」と自分が抜いてもらうことがメインになってしまう男。
なぜ結婚したのかの理由を「すきだから」といわれてもその言葉を自分の浮気が原因で分かれた元妻から言われていることの意味を理解せずに自分のことでいっぱいで「ありがとう」としか返せない男。
「好きだから」というもえちゃんの表情はとても苦しくて切なそう。泣いているようにも見えます。どうしても本心がわかってもらえていないと感じていることが伝わってきます。しかし男はそんなことより気持ちよくしてほしい、抜いてほしいという気持ちでいっぱいなのが手に取るようにわかる。
もちろん男はもえちゃんのことを嫌いとか心底どうでもいいとは思っていないでしょう。でももえちゃんと男にはこれほどの断絶がある。直接的に押し出してはいないこの人間と人間の断絶にとても悲しいリアリティを感じました。
男の意思ともえちゃんの気持ち
男は2週間「射精管理」として放置されたのち、自分で会いに行けばいいんだと自らもえちゃんに会いに行くことを決断します。
2週間抜いていないのでどうにも我慢できなくなったようです。
もえちゃんのもとにやってきてやおら裸になり射精管理して、抜いてとお願いする男。恥もプライドもなくもえちゃんに対する配慮もありません。
しかし、その光景を見たもえちゃんの表情はどうでしょうか。
冷静な顔をしつつも、その光景を面白がるような、自分の前で自分の気持ちをさらけ出している男を面白がるような表情にも見えます。
しかし、これまでの美しさに惚れ惚れするくらい冷たく突き放した表情から一転し歌その表情は理由はどうあれもえちゃんの命令ではなく自分の意思で自分に会いに来たことに対する喜びの表情に筆者にはうつりました。
怒った不満そうな顔をしながら困ったようにでも少しずつ緩んでいく口元の表情。
しこしことかペロペロとかしてほしいとストレートにお願いする男の言葉に目元も緩んでくる。そして「ほんと何考えているかわかんない」といいながらペニスをしごいているときの少し泣きそうにもみえる顔。
こんなんで気持ちいいんだという問いに対する「気持ちいい」という素直な言葉に笑顔になる。
「いま自分がどんだけ情けないかわかってる?」
「相当情けないんじゃないかな。わかってるよ自分でも」
声を出して楽しそうに笑うもえちゃん。その表情には見下したりバカにするニュアンスは含まれていません。無邪気な笑顔がかわいいです。
「わかっててもしてもらいたくなったの?なんで」
「もえのが気持ちいから」
うそつき!とすねるもえちゃん。その表情がめちゃめちゃかわいい。うそじゃないよという男。うそつきといいながらフェラしてあげるもえちゃん。
それほどまでに、こんな男に戻ってきてほしかったのかと思うと、もえちゃんに対しいじらしい愛おしい気持ちになると同時に、どこまでも感情にとらわれてしまう人間の悲しみみたいなものを感じてしまいました。
突然の出来事と男女あるあるのリアリティ
シリアスな話の最中ですが、作品の進行上はここでなぜか外で犬が吠えはじめます。
犬が吠えてて集中できないもうむりとニヤニヤし始めるもえちゃん。
静かにさせてきてというもえちゃん。
「俺全然聞こえなかったんだけど」という男。
爆笑しながら「うそだよ?こんなに鳴いてるのに?」
「気持ち良かったから。続けて犬のことなんてどうでもいいから」
「ケンカしてきてよ」「こんな格好で?」
だって犬なんでしょ。私別にヒロトのこと飼ったつもりないけどでもなんか飼われたいの?」
「うんそうだけど」「たたかってきて」
「犬もうどっかいったから。してして」「あーぜんぜん役立たないじゃん」
といって男のペニスを咥えるもえちゃん。すごく優しいフェラです。
このシーン、いったん切れ目が入っていることから本当に犬の吠え声で中断したのでしょう。
でも最初からは仕切りなおさずに、突然吠え出した犬の声を活かした進行しようとなって、上記のようなアドリブ進行になったと推察します。
偶然の産物ではありますが、ここ、とてもリアリティがある流れになりました。
男女がある種の緊張関係にあってお互い和解するのか決裂するのか微妙なラインで探っているようなときに、突然の出来事で空気がゆるみ、明るくなったりまあどうでもいいかという空気に変わったり。
もちろん根本の緊張が解けるわけではないのですが、張り詰めたものがブレイクして膠着が崩れていく感じ。
タイミングも奇跡のように良いですしどなたのアイデアか判断かはわかりませんが、これを活かした進行にしたのは超ファインプレーだと思いました。
溶けていく心と縮まる距離
事実、ここから一気にふたりの距離が縮まり始めます。
すごく気持ちいという男に「前は気持ちいなんて言ってくれなかった」ともえちゃん。「ごめんだってまえは下手だったから」と口にする男。「この顔でされるのが嬉しいだけじゃないの。だって私別に他の人としてないし。ヒロトと違って」とすねるもえちゃんが可愛い。
自分のことばっかりでぜんぜん話聞いてくれないじゃんと詰めるもえちゃんですが、その表情はとてもうれしそうな笑顔。この笑顔もとてもキュートです。
そして「やだ。わたしの気持ちわかってくれるまでやだ」というもえちゃん。
「なさけなくても気持ち良かったらいいの」「情けないところさんざん見てきたしね」そういうもえちゃんはどこまでも優しい表情情をしています。
その後もふたりで自然なやりとりをすることで、距離の縮まりが表現されていきます。
ひたすら美しく優しく楽しく。チャーミングなセックス。
この後本格的に展開していくセックスはとても見応えがあり本作中でもっともおすすめする場面です。
美しく、優しく、楽しく、自然な感情でセックスするもえちゃんがとても魅力的です。キメの演技とナチュラルをミックスさせ、本作のキャラとしての「もえ」と「天使もえ」を自在に行き来するもえちゃんの本領が遺憾なく発揮されています。
前編・中編までのある種の無表情さは、このパートのこの表情のためにあると思っています。
結末について
ことが終わり、もえちゃんは男を解放するといいます。
「楽しい思い出をいっぱいありがとう」とふたたびの別れの言葉をいうもえちゃんに男はそんなこといわずにそばにいてよ、とお願いします。
「むりでしょ、だってヒロト、この顔がいいだけでしょ」ともえちゃん。
「俺はもえのことが好きだから」と返した男に、「ほんと?」と聞き返すもえちゃん。うなずく男にキスをしようとするふりをして突然乳首をつねり「次浮気したら許さないからね」といって笑い嬉しそうに男の方に体を預けて終わります。
もえちゃんは好きな男が自分のもとへもどってくる。コンプレックスの原因の容姿も顔を男が浮気したくなるような美しい顔に変わりました。容姿で自信を失うようなことはないでしょう。男が好む性癖も理解しました。もともとは男の方ももえちゃんに惚れたのですし。
男は、誰からも置いていかれ仕事も上手くいかないというすさんだ状況から、自分を好きでいてくれる女性がもういちど戻ってきます。思わず浮気したくなるような美しい顔になって。
ふたりにとってはとりあえずハッピーな結論にいたったのかもしれません。周りから見ればどう見えようとも、ふたりが良いならそれでいいはずですが、こうやって整理してみるとなんとも言いようのないひとこといいたくなるような気持ちになります。
男は何かが変わったわけではないように見えます。その間、他の女に手を出してることはないようですが、それはリストラ候補になってそれどころではないだけとも見えます。自分の意思でもえちゃんに会いに行ったのも、やっぱりあなたが必要、もえちゃんの大事さに気づいたという描写ではなく、2週間抜いていないので我慢できなくなったにすぎない描写になっています。そのうえでかつては「その顔に惚れた」と言いながら、別の女を好きになった男が口にする「俺はもえのことが好きだから」の言葉からは、なんとか修羅場を乗り切ったという安堵を感じてしまいます。要するにまたやらかす未来しか見えない気がするのです。
しかし、そんな心配は好きな男から「もえのことが好き」と言われて幸せそうなもえちゃんいはいらぬお世話でしかないのでしょう。
この笑顔がずっと続けばいいのにという思いと続かないだろうという思いと、そういう目線で見るもえちゃんの表情は痛いほど切なく感じました。
歴代最高の美しさを堪能したうえで
今回は、プレイの内容やおすすめポイントにはほぼ触れませんでした。
とにかく全編にわたって美しく文句のつけようがないです。
歴代最高レベルで美しい天使もえがそこにいます。本当にきれいでチャーミングでそれでいて儚い。それを堪能するだけで価値がある作品です。そのうえで、その先のもえちゃんが表現する感情の動きを感じ取ってもらえるとレビュワーとしては嬉しい限りです。
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