クールでエッチなあまつかさん
久々の「クールで何を考えているのかわからないけどとにかくエッチなあまつかさん」がハマってます。「セックスをする理由」が恋愛とか性欲といったメンタルに求めないどこか突き放した気分が逆にのめり込むようなセックスのエロさを際立たせています。
久しぶりに田舎に帰省した男。幼馴染のもえちゃんと再会。いまは村で町おこしをしている人と結婚したというもえちゃん。東京の話を聞きたいともちかけられた男は自分の実家でもえちゃんと飲む。夫に相手にされずにさみしいと漏らすもえちゃんを慰める男。しかしふと席を離れた隙になぜか「村に伝わる秘伝の媚薬」を盛られてもえちゃんとセックス。翌日も誘惑される男。もえちゃんのねらいは。というストーリー。
◎もえちゃんに媚薬を盛られた男が発情してもえちゃんに襲い掛かりセックス
◎翌日、謝りに行く男だが、もえちゃんに村に伝わる秘伝の媚薬のことを明かされ、そのままふたりで媚薬を服用してセックス
◎そうこうしているうちにもえちゃんの夫が帰宅。押し入れに隠れた男だがなおもおさまりが付かずにもえちゃんにフェラを要求。もえちゃんが応じてフェラ抜き。
◎もえちゃん夫婦が寝ている家に忍び込む男、隣に夫が寝ていてもかまわず迫る男。やはり夫が横に居てもかまわず応じるもえちゃんとセックス。一回果てるが、さらにもう1回戦にのめりこむふたり。
という構成です。
顔が見えないところでの妖しい微笑み
まずは最初のパート。媚薬の効果で男に迫られるもえちゃんですが、表向きはやめて、だめだよと抵抗します。もちろん仕掛けているわけですから本気で抵抗しているわけではありません。媚薬が効いているかどうか反応を見ながら確かめているわけですが、そこで効き始めていると手ごたえをつかんだ時にどうしちゃったの?といいながら男が見ていないところで時折見せるニヤリとした表情がよいです。
23分30秒ごろ。シックスナインの体勢になるもえちゃん。どうしちゃったの?だめだよこんなといいながら自分からペニスをしゃぶりに行く表情はとても満足げでエロティック。一心不乱に咥えこんでいくのがたまりません。
26分50秒ごろ。「かるいくんですごい激しいセックスするんだね」と煽ると男がガツガツ攻めていくのがいい。
28分過ぎ。対面座位で突き上げられながら「どうしちゃったの」と重ねて聞くもえちゃん。「自分でも訳が分からない」という男の言葉を聞くもえちゃんのニヤリがまた妖艶。
「あまつかさんとセックスしたくてしたくて」という男に「きもちいい?」とささやいて激しく腰を打ち付けていきます。そしてまた「きもちいい?」と煽っていきます。
実はね、お酒に特別なあれいれちゃったんだ。そう気持ちよくなってもらいたくて。と一応告白するのですが男は聞いていないようです。
自分も媚薬を飲んでスパートをかけていくもえちゃん。
36分過ぎからの騎乗位は特におすすめです。
ガツガツと自分から腰を打ち付けて、貪っていく感じがほんとうに気持ちよさそう。男本体は脇に置いてペニスだけに用がある、という感じがエロいです。
セットの雰囲気が良かったです
さらに、というところですが、このチャプターの和室の空間がとてもいい感じです。AVにおける和室はややもすると古びすぎていたり殺風景だったりすることが多い印象ですが、今回はなんとなくいま普通にあってもおかしくない感じになっています。
そしてすこし温かみのある照明が、もえちゃんの身体を良い感じに色っぽく浮かび上がらせていた好みです。特に対面座位やバックでの横からのアングルがとても良い感じ。今回も「横からのあまつか」、最高です。
汗にそそられます
続く2番目のパート。このパートのそそるポイントは「汗」。ふたりで媚薬を飲んで、しだいに乱れていくのにあわせて汗が出てくるのですが、序盤からすでに胸元のあたりがしっとり濡れ始めているのがとても印象的です。さらにプレイが進むにつれてもえちゃんも男もだんかん体が光ってくるのが興奮度合いを示しているようで奇麗でいやらしい。肩から胸のあたりの濡れもよいですし、背中からお尻にかけてしっかりと濡れている場面は映えます。
そして特に刺さったのは1時間5分ごろ。後述する「アへ顔」タイムの途中。騎乗位で揺れるお尻をアップで撮ったシーン。テカテカになりすぎて、照明用のリングライトのような円形の光がお尻に反射しているのが絶妙。濡れ具合光り具合が美しいお尻を際立たせて興奮しました。
手の絡め方もポイント
もうひとつのそそるポイントは「手」。高まったテンションを表すかのように、たびたびもえちゃんが男の首や頭や顔に手を絡めるのがとてもいいです。表現としてはオーソドックスですが、もえちゃん的には必ずやる表現ではないのでアクセントとして聞いているのと絡める手のしなやかな感じがとてもそそります。
例えば50分過ぎから。もえちゃんの身体にむしゃぶりつく男の背中にすっと手を滑らせてからグッと頭を抱えるように絡める。キスして舌を絡める時も両耳を手ではさんで愛撫するのがとても色っぽい。
53分過ぎ。クンニを仕掛ける男の頭をまさぐるように撫で、さらにその手で頭を引き寄せてキスする。
59分ごろ。騎乗位で覆いかぶさるようにキスしながら腰を動かすもえちゃんが仰向けの男に頭の下に腕を通してグッと抱きしめる。男がそれでさらに激しく突き上げる。
1時間10分過ぎ。上下逆になり正常位でやはり腕を絡める。キスするときには顔を両脇から挟むようにして近づけ、ピストンが激しくなると、ぎゅっと抱きしめるように。その頭に絡めた腕を使って男がもえちゃんを抱き起し、対面座位へ。ここでは男もしっかりともえちゃんを抱き、もえちゃんも男をしっかりと抱く。この密着具合がよいです。
アへ顔アップの長回しにグッときました
媚薬といえば理性を失って快感に飲み込まれる表現としての「アへ顔」が定番かつ人気ですが、筆者の場合はもえちゃんくらいのニュアンスが好みです。
そのアへ顔のアップが続くのが1時間5分ごろから。真正面からだらしなく舌を出してよだれを垂らしながら感じまくるもえちゃんの顔をとらえます。アへ顔がというようりも顔のアップがずっと続くのが貴重。裸とセックスが大事なAVですから、胸やお尻や結合部や絡み全体も移す必要があるのは大事なのですが、かわいい顔だけをずっと見ていたい時もあるのが人情というもの。
途中、全体を映すために引きながらも顔だけに寄る時間を長めにとってくれているのに加えて、引いた時もこの時使っているカメラのレンズの特性でフォーカスしているもえちゃんの顔ははっきり映り、その後方に位置するもえちゃんの身体や男の体はすこしボケる感じになるため、引きの時も顔が強調されるのが良いです。
媚薬によるアへ顔ということを印象付ける表現になっていますし、もえちゃんの感じる顔が見たいという欲望にかなりしっかりこたえてくれたのがありがたい限りです。満足度が高かったです。
食らいつくフェラ
このパート、さらにピンポイントで好みのシーンを挙げるならば少し戻って55分すぎ。クンニから膝立ちで起き上がった男のペニスにもえちゃんが四つん這いでそのまましゃぶりつき、咥えたまま体を仰向けに反転させて体を弓なりに反らせながら激しくフェラするシーン。男のペニスをとらえて離さないというくらいつく感じがたまりません。オナニーしながらというのもグッときます。
お互い合意で、しかも媚薬を飲みあってのセックス。余計なことを考えずにセックスに集中できるよいパートです。
さらっと割り切る人妻感
このまま3つ目のパートへ。夫が帰宅してあわてて押入れの中に隠れる男。夫がそのままお風呂に入ったため逃げる隙ができました。にもかかわらず、収まりがつかないのでフェラしてくれと要求する男。前のパートでの盛り上がりのそのまま引っ張るような男の見境なくがっつく感じが良いスパイスになっています。この要求をどうもえちゃんは受けるのか。
もえちゃんはふっと笑ってから「あの人がいるから、早くね」といい、押し入れの上段に腰掛けて突き出したペニスを立って服を着たまま優しくなでてしゃぶります。
この感じ、恥ずかしいでも焦るでも興奮するでもなく、男の欲望を理解したうえで受け止める割り切った人妻感があってとてもそそりました。
しっかりとしごく「抜きに行くフェラ」と亀頭の周りをグルグルと舌を回して舐め、さらに裏筋を舌を出して舐めていくコンビネーション。さらには裏筋を舐める別バージョンで亀頭を中心に顔をぐるっと円形に回して舌と唇に擦り付けていくのが特にグッときました。
フェラ映えするペニスがナイス
そして、付け加えるなら、男のペニスが長く、太さもあるため、もえちゃんのフェラが大きいストロークになり、舌や口の動きがはっきりするというのも良かったです。「フェラ映えするペニス」とてもいいましょうか。もえちゃんのプレイを効果的に見せてくれています。
いよいよ壊れる感じ
日が切り替わっての4つ目、最後のパート。もえちゃん夫婦の家に平気で忍び込んで、なおかつ布団をはいで体を触る男の姿に「まじかよ」と声が出てしまいました。
もちろんこれはいい意味でのサプライズ。夫の脇で、という展開になることはわかっていても、まさか真顔でもえちゃんの寝込みをまっすぐに狙いに来るこの他に何も見えていない感じというか、見境のなくなった感じが効果的。ラリった感じではなくあくまでまともな雰囲気なのが余計に壊れている感じで良いです。
もちろんもえちゃんは男の様子に気が付くとそれを予期していたかのように受け入れてここから絡みがスタートします。かなり大きい動きと音ですが夫はまったく反応すらしないのが、なんだか荒唐無稽で「それはいくらなんでもないだろ」と笑ってしまうのですが、それがどういうことなのかはあとからわかるわけですね。
ラスト10分の盛り上がりが良いです
媚薬を飲みながら高まって激しく絡み合うふたり。最後のパートにふさわしくラスト10分からの盛り上がりがとてもいいです。
「ずっと入れたかったんでしょ、私に。もういつでも入れてもいいんだよ」と腰を動かしながらもえちゃんが男に投げかけるのがトリガー。
「もっとがっついても私のおマンコに」といわれつままにバックで突きまくりそのまま一直線に男が発射してしまうのが、男のハマり具合を表していてテンションが上がります。そのがっつきをひたすら受けるもえちゃんがとてもいやらしいです。
ここのキスがとても良かったです
もっともおすすめはここからのもう1回戦のリスタートの1時間58分ごろ。自分でヴァギナをいじって感じるもえちゃんと男がキス。ねっとり具合がすごくいい。もえちゃんに変わって今度は男が指を挿入して攻め、またここでキス。汁気たっぷりに唇を吸われながらこちらに股を開いたまま感じまくるもえちゃんにとても興奮します。
さらにまたもえちゃんが自分でいじりながらキス。さらに汁気と粘着度が増していきます。
この一連のキスはもっと見たい感じでした。
もえちゃんのねらいは
最後は部屋から廊下にでて窓側の柱に寄っかかっての立位。ここでの密着しながらのキスも良い。最後はバックで突かれるもえちゃん。とても気持ちよさそうです。
最後は昏倒する男。そこへ夫が起きてきてくる。どうだおちたかと男。これで媚薬なしで生活していくのは無理って感じかな。村から出ていくことはなさそう。そうか。働き手が増えて良かったね。そうだな。そう男を誘惑して媚薬漬けにしたのは、村おこしの人手を確保するためだったのでした。最後の夫の淡々さともえちゃんのクールさというか壊れた感じがいいです。
セックスの理由
セックスをする理由を感情的なものにしないことで、ある意味設定やストーリーにあまりこだわることなく絡みに集中できたかもしれません。もえちゃんはこういう恋愛感情がないけど男をしっかりと淫らに誘惑するクールな女性というのが本当に上手だと思います。
本当は誘惑するだけなら男だけが媚薬飲めばよくないとも思うのですが、なぜか自分もしっかり楽しんでしまう。でも終わったらめちゃくちゃ醒めている。得意キャラの一つといって言い「クールで何を考えているのかわからないけどとにかくエッチなあまつかさん」の面目躍如です。
まとめの前にちょっとだけ
あくまでニッチな要望かもしれませんが、ドラマものはやはり部屋だけで完結せずに、外の世界との接続を感じさせてくれた方が、臨場感がますと思っています。
なので最初の車窓からのカットや男が外を歩く感じは広がりがあってとても好感度があがりました。前述したように部屋もちゃんと人が住んでいる感じがあって良かったです。ドラマの背景を単なる書き割りにしない努力はやっぱり大事だなと思いました。
一方で、欲を言うと最初のふたりのやりとりはカット割りが多いのに比較して話の進みがゆったりというのが段取り感がありました。今回のように交互にそれぞれセリフを言いあうよう進行にするならもう少し要素をマンガ的にジャンプさせてテンポよくいった方が好みでした。逆に今回のこの要素をきちんと見せていくなら、お題だけ渡してほぼフリーのように話してクロストークのように展開させるほうがすっと馴染むような気がしました。とはいえとても丁寧に構築しようという意図が見えてとても気持ちよく見ることができました。ラストのひねりも、振り返れば見たことのあるオチではあるのですが、それを匂わせずにさらっと提示して驚かせてくれたのはとても読後感が良かったです。
密度に満足
セックスの密着度、濃度でとても満足感の高い作品、ということに尽きます。ドラマモノながらストーリーや設定で興奮するというより、語ってきたように汗の感じとか手の絡み方とか、絡みのディティールをじっくり見ていくととても興奮しました。初見は「絡みのバリエーションがどれも少し似ているかな」とも思ったのですが、2回目、そしてパートごとに見ていくとそれぞれの魅力がしっかりと伝わってきます。
そしてもえちゃんの人妻としての表現の可能性を見た気がします。ナチュラルが信条のもえちゃんですし、それがファンとしてもいちばんみたいことには変わりませんが、「年上のセックス」あるいは「年を重ねた人のセックス」の表現が加われば作品の可能性も広がっていくと感じました。
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