変態義父に開発されて即イキ性玩具に造り変えられた若妻 天使もえ レビュー

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ラストに向けてすべてが向かっていく熱量が気持ちいいです

設定やパートごとの役割がすべてラストパートに向かっていく気持ちよさ。そしてラストの絡みはひとつひとつに意味が込められた無駄のなさの納得感と内側から燃えるような熱量がすばらしい。

義父が怪しげな薬を飲ませてセックスに持ち込むパート1→それをネタに脅して夫に隠れてフェラ抜きさせるパート2→さらに従わせるためにおもちゃ攻めのパート3→すっかり言いなりになったところでセックスで完全に堕とすパート4というとても分かりやすい構成。それぞれのパートの意味合いがはっきりしているのでとても納得感があります。

パート3までに流れやプレイの変化を丁寧に積み重ねてパート4のクライマックスを盛り上げていくとても設計された構成だと感じました。

その積み重ねがどうクライマックスで開花するのか、そこが本作の見どころです。今回のレビューではその流れに注目して見ていきます。

プロローグ 抑圧と君臨、忍耐と従順

今回のもえちゃんの役どころは夫と義父と暮らす若妻。とても優しく穏やかだけど、少し気弱な性格のようです。義父の反対を押し切って結婚したはいいものの義父は気難しい性格のようでなにかと辛く当たられます。肝心の夫も父親にはあまり強く言えない関係なばかりか仕事が忙しくあまり構えない様子で、もえちゃんは結婚生活を続けるにはなんとか義父とうまくやっていくしかないと忍耐の日々を送っています。

もえちゃんが義父からの抑圧で極度の緊張状態にあるということ。そして味方のはずの夫が義父に対して立場が弱く頼りにならず、この家の中では義父が君臨する関係性になっていること。にもかかわらず、もえちゃんは夫との生活を望み、この環境が続くことを受け入れてしまっていること。プロローグからはこのような関係性が見えてきます。そしてこれが、後々の流れに大きな効果を生んでいきます。

パート1 心と体、弱みの二重性

厳しい義父が実はもえちゃんに性的な欲望を抱えていることがわかるパート1。義父はもえちゃんに晩酌に付き合うようにいいます。酒が苦手なもえちゃんですが、義父とうまくやっていくのが至上命題なので、しぶしぶ付き合います。そこで義父はなにやら怪しい薬を酒に混入させ、もえちゃんの体の自由を奪い、セックスに及びます。

ここでの絡みは義父による一方的なセックス。義父の狙いはここで弱みを握ることなのであまりねっとりとはいきません。自分の秘めた欲望を解放し叶えますが、あくまで冷静に行動し挿入部をスマホで撮って脅しの材料を入手します。

一方で、その過程で義父はもえちゃんが性的に攻められて弱いところ、特に感度が強いところを見つけます。最初は写真をネタにセックスできれば良いと考えていたのかもしれませんが、この発見によってもえちゃんを脅迫だけでなくコントロールできる、そう考えたとしてもおかしくはないでしょう。

この二つの弱みを握られたことによって、もえちゃんがこれから追い詰められていくということを示唆するパート1でした。

パート2 羞恥と脅迫、緊張と絶頂

翌日、平静を保とうとするもえちゃんに義父が近寄ってきて行為中の画像を見せます。義父の顔は写っていないため、誰かほかの男とセックスしたといったらどうなるか、言われたくなければいうことを聞けと迫ります。

ここはストーリー上の一番の難所です。いやいや夫にきのう義父にむりやりこんなことされたっていえばいいだけじゃん、とか、別の男との行為の写真って夫にいうのはいいけどなんでそんなもの義父が持ってるのよ、という突っ込みどころが生じるからです。

そこで、もえちゃんが義父によって抑圧状態にあるということと、義父がヒエラルキーの上位に君臨していて、夫が従属的地位にあること、仕事に忙しくてコミュニケーションがとれておらずしっかりと対応してくれるか信頼感が持てない環境にあるというプロローグの設定が生きてきます。個人的にはこのプロローグの部分、もっと強調して描いたほうが後によりいきたと感じていますが、それでもここの流れをしっかり見て呑み込んでおくと、このシーンの納得感が違うと思います。

結局は言うことを聞いて、夫の見えないところで攻められるもえちゃん。

「おまえスケベな女だな、おれがもっと女として開発してやるよ」というセリフはもちろん、パート1での弱点を攻められた時の反応をみての発言です。

嫌がりながらも攻められて感じてイッてしまうもえちゃん。フェラを要求され、こちらも嫌がりながらも脅されてしかたなしに応じてしまいます。

このパートは義父がもえちゃんが感じやすく快楽に弱いこと、命令には従うようになっていることを確認するパート2でした。

同時に、もえちゃんが義父に攻められている向こう側で、スマホをいじって気が付かない夫の様子との対比がとても面白く映りました。義父は確かに脅迫してもえちゃんにひどいことをする悪者なのですが、痛めつけたり粗雑に扱ったりするわけではありません。もえちゃんを女として執着していく人間として描かれます。

一方で、夫は夫ではありますが、もえちゃんがどこにいったかは気にするものの、それ以上関心を示すことなくスマホいじりに興じます。

夫と義父のどちらに気持ちを寄せているかといえば当たり前のように夫なのですが、描かれるもえちゃんへの関心度合いは義父のほうが圧倒的にもえちゃんに関心をもち執着しているという逆転現象がもえちゃんの孤立感と抑圧を高めているように思えて後につながる描写だと思いました。

パート3 快感への解放と覚醒

「日に日にお父さんはエスカレートしていきました。しかし弱みを握られている私は逆らえずに従うしかなかったのです」というナレーションで始まるパート3。ベッドに手を縛られて攻められていきます。

ここで描かれているのはもえちゃんを思いきり快感へと解放しようという義父。夫が不在なので気にせず感じて声を出すように促します。

首筋を舐め、へそを舐め、足の指を舐め、いろんな場所の匂いを嗅いでいく義父はもえちゃんの身体全体を味わい愛でているかのようです。自分の欲望を満たすのではなく、もえちゃんの快感を少しずつ引き出していく。もしかするとそれこそが義父の欲望なのかも知れません。

「お義父さんもっとしてくださいだろ。私の濡れてるおマンコ舐めてくださいだろ」と問いかける義父に首を振るもえちゃん。「悪いところがあったら直しますからもうこんなことやめてください」と懇願します。このやりとりとセリフが後にいきてきます。

もえちゃんの願いは無視して攻め続ける義父。「ここだろ。お前の気持ちいところはここだろ。ほらちょうどこの下あたり」とパート1で見つけたもえちゃんの弱点を攻めます。ここでも義父のもえちゃんの快感を引き出す丁寧な仕事が印象的です。

パート3の後半はローター、バイブ、電マを使っていかせまくるモードになるのですが、エロさを際立たせるために派手に動かすようなことをせず、あくまでもえちゃんがいけるようにポイントを押さえて動かしていっていることがわかります。さらに、その間に体全体を愛撫したり舐めたりするのも優しいですし、もえちゃんの服を脱がせたり、体の位置を変えたりするときも、とてもゆっくりと丁寧。

このパートは、もえちゃんの弱みを握った義父がその行為をエスカレートさせていく、ということで始まっているのですが、なんだか愛情さえ感じさせる雰囲気です。ここもまた、後に想像を膨らませていくのにいきていく「行間」だと思いました。

パート4 服従あるいは許しの「幸福」

さて、ここからいよいよ最大の見どころのパート4に入っていきます。

抑圧と脅迫を背景にしながらも決して乱暴・粗雑には扱わず、どちらかというともえちゃんを快楽に漬けることに徹してきたここまで。この義父の作戦が功を奏したのかパート3の終盤では抵抗も弱まり、義父にイかされるがままにイってしまっていました。

そして、パート4は「あれほど嫌がっていた私ですが、気が付けば完全にお義父さんの奴隷と化していました」というナレーションで始まります。

服従が日常になる

昼間にベッドで寝てしまったもえちゃん。そのことを義父に厳しくとがめられます。もえちゃんが謝る間もなく「おしゃぶりの時間だ」と股間を見せる義父。これに対し、寝起きの状態で「わかりました」といってひざまずいてパンツを下ろしそのまましゃぶり始めます。

エロの強度からいえば「何気ない」ともいえるシーンですが最高に痺れました。相変わらずきつく当たられている一方で、もう性的な要求をすることが日常になっている。そしてもえちゃんもそれに当たり前のように従っているという関係が表現されているからです。脅され始めてからどのくらい経過したのかは描かれていませんが、ある種の「調教」がすんだ状態になっていて、その日常生活の延長のような描写がそそりました。

まだ抵抗してるけどスイッチが少しづつ入ってしまう

しかし一方で「うまいか」と聞かれるといやそうな顔をして、促されていやいや「お義父さまのちんぽ美味しいです」といいます。まだ抵抗感は残っているようです。

とはいえ、スカートを脱ぐよう命令され「はい」と素直に従うもえちゃん。ベッドの上で四つん這いになって引き続きしゃぶります。上はゆったりとしたニットを着たまま、きれいなお尻だけが突き出されてフェラチオする様子はとても奇麗なフォルムでエロチックです。

今度は上のニットを脱ぐよう命令されると、義父に体を舐めまわされながら自分で脱ぎます。

そのまま今度は玉舐めからスタート徐々に舐める音が大きくねっとりとなってきます。

「キンタマの味どうだ?」と聞かれると今度はためらいながらも自分から「美味しいです」というもえちゃん。このあたりから舐め方がよりいやらしく、息遣いが荒くなってきてしだいにスイッチが入り始めているのがわかります。

さらに義父に自分の下を吸うように言われ、手コキも交えたキス。美しい人のキス手コキはフェラや絡みと並ぶくらい良いものです。よだれを垂らせと言われて垂らすと義父はそれを飲んで「うまいなあ」とひとこと。いやがるもえちゃんですが、腰を動かして興奮しているのは隠せなくなっています。

快楽への期待感から自ら動き始める

再びフェラに移行しますが、「やっと本音が出てきた」と義父が指摘するようにペニスを愛でるようなフェラに変わっています。

その期待感を確かめるように義父はバックの体勢のもえちゃんをクンニ。もっと舐めてやるからと顔の上にまたがらせさらにクンニしていきます。股間を義父の顔に擦り付けて感じるもえちゃんはこれで出来上がりという雰囲気です。

ここで「このチンポどうするんだ」と聞かれたもえちゃん。自ら咥えに行って再び大きくさせると、自らパンティーを脱いてまたがる態勢に入ります。

これまでずっと受け身だったもえちゃんが自らの意思で義父と繋がる行動を起こしたわけで、とても征服感があるシーンです。自分から脱ぐ所作に気持ちの変化と高揚がわかります。そしてなにより美しい。とても良かったです。

これを待っていたことを全身で表してしまう

しかしそれでも満足できない義父は「だめだ。お義父さんのちんぽ入れます」っていわないと、とダメだし。いれたくてしかたないもえちゃんは素直に「お義父さんのちんぽ入れます」と応じます。

きかれてないのに「全部入りました」と報告するもえちゃんはあっという間にイッてしまいます。背面騎乗位の体勢で大きく股を開いて突き上げられるもえちゃんは体のラインが奇麗に出ているのに加えて、ふんわりさらさらのかわいらしいヘアスタイルに照明がうまくあたっていて、清楚なビジュアルなのに淫らな乱れ姿という表現がぴったりです。

続いて正常位の形にグッと挿入した瞬間、もえちゃんの腰がビクビクと動き始めます。もう許して、といいながら義父は動かずとも自分で激しく動かして快感をむさぼっているのが虜になっている感じをよく表しています。

身体を委ねていく

またイカされてから抱き起されて対面座位のかたちに。義父に抱き着くような格好で体を寄せるもえちゃんは次第に義父に体を委ねて始めているように見えます。

ぐっと強く乳首を掴まれるもえちゃんは「そんなひどいことやめて」といいますが義父は「お前の喜ぶことをやってんだよ」といいむしゃぶりつきます。そう、義父はここまでほとんどの場面でもえちゃんを感じさせる行動をとり続けているのです。脅して無理やり従わせているようで、実際のプレイは懇切丁寧というところに、義父の堕としの巧みさを感じます。

対面座位のまま「だれのちんぽがはいってるんだ」と聞くといったん「お義父さんの」といいかけますが、改めて「お義父さんの大きい立派なちんぽが入ってます」と答えます。

問いに答えるなら「お義父さん」といえばいいだけ。言えと言われていないのに口にしたお義父さんのペニスを称える言葉はより征服が進んだことを表しています。その立派なちんぽでイキまくってるんだと思うと、グッときました。

完全に身体を征服されてしまう

ここまでくると、体はもう完全に義父の手中に。バックで挿入されている途中に「抜くぞ」と言われると「抜かないで下さい」と懇願します。もう脅されていやいやセックスしているわけではなく自らもとめてつながっているわけです。

その懇願にしっかり答えるように後ろから激しくピストンしてイかせる義父。さらに追撃のように後ろから突いていきます。するともえちゃんの結合部からハメ潮が噴き出て決まました。

この完全に義父とのセックスを求める体になったことを表現する流れに、とても唸りました。

流れにほとんど無駄がなく、プレイの進行につれもえちゃんの心情が確実に動いている。このシンクロ具合に震えました。

心も征服されてしまう①義父のひとことで・・・

さて、体を制圧した義父は次は何をするでしょうか?

正常位に戻り、もえちゃんの両腕をもえちゃんの頭のあたりまでバンザイのかたちで押さえつけ、脇を全開にさせて覆いかぶさるようにピストンをはじめます。脇があらわになったまま感じるもえちゃんはかわいらしくも淫ら。義父はその脇をしゃぶるように舐めまわします。脇を舐められながらイってしまうもえちゃんが変態チックで燃えます。やっぱりもえちゃんの脇は絶品です。

この姿を見て義父は「最高の嫁だよ」と言います。これまでつらく当たる言葉、命令する言葉、卑猥な言葉は言ってきましたが、意図はともかく初めてもえちゃんに対して発したポジティブな言葉です。そして愛撫するように体にキスをしていきます。

すると、もえちゃんは義父の首に手を回し「私、いい嫁になれますか?」と聞きます。

「ああ。最高だよ」と返す義父。もえちゃんは「ありがとうございます」と答えます。

そして、いちばん気持ちいおなかの裏側のあたりを攻められて潮を吹き「もっといい嫁になるのでお仕置きしてください」と言います。

心も征服されてしまう②伏線の回収と義父の手管

プロローグで描かれた通り、義父はもえちゃんと夫との結婚に反対し、結婚後も何かとつらく当たってきました。つまり、もえちゃんからすると義父に嫌われているわけです。しかも、家の実権は夫ではなく義父が握り、抑圧され緊張状態に置かれ続けてきたわけです。

しかし、脅迫がきっかけとはいえ、義父の性的欲求にこたえている間は、これまでのパートで見てきたように性的対象として丁寧にやさしく扱われるため、抑圧状態からは一時的に逃れられる状態になっていました。そして、さらに体が馴染んでしまった状態で、嫌われていたはずの義父から「最高の嫁だよ」という歩み寄りの言葉、もっと言えば「許し」の言葉が発せられたわけです。

もえちゃんからすれば、このまま義父との関係が続けば、日常で抑圧されることもないし、この状況を受け入れてしまい、嫌悪や羞恥を忘れてしまえば、緊張から解き放たれて生活することができるでしょう。

束縛と緊張状態に人を置いて、そこからの解放と引き換えに自分の都合の良いような思考に変えさせるというのは洗脳の常套手段。プロローグの緊張関係から、もえちゃんが義父に手を回して「私、いい嫁になれますか?」「ありがとうございます」までの流れはまさにこの手法を踏襲したような流れで、とても練られたロジカルな構成に感じました。これを洗脳、と銘打ってしまっては効果は半減。あくまでストーリーのバックボーンとして埋め込んでいるところに巧みさを感じました。

完全征服のしるし

ここまでで、体だけでなく心まで陥落したもえちゃん。再び正常位で挿入する際には自らヴァギナを開いて迎え入れ、腕を開いて義父を受け止めキスを求めます。

それにこたえるようにキスをしたままのしかかり覆いかぶさるように深く押し付けて挿入する義父。さらに口を開けさせられ、義父の唾液を口の中に入れられます。唾液の受け入れは征服のとどめ。「美味しいです」というもえちゃんに痺れます。

あとは素直に「お義父さんのちんぽ気持ちいい」と味わうだけ。騎乗位に変わって思う存分腰を振り「お義父さんのおちんぽでイきます」といきまくります。

突かれてはイきそれでは物足りずに自分で動いてイク。やはりもえちゃんの騎乗位は自由自在で絶品ですね。

バックの姿勢でもう一回もえちゃんの魅力的なお尻が震えながら連続でイクシーンの後、最後は正常位へ。「誰としてる?」という再度の問いに「お義父さんとセックスしてます。お義父さんと子作りしてます」と錯乱状態で答えるもえちゃんがエロいです。

すべてを受け入れる

そして自分の口に指を入れさせ、もえちゃんの口に自分の指を入れお互いで舐めあう。もえちゃんの表情がますます蕩けていきます。

「きもちいいなあ」「はい」と言い合った後、もえちゃんは「全部受け入れますから、私のこともっと好きになってください」と宣言します。

最後は腹射でフィニッシュですが、精液で体にマーキングしたようでこのチョイスは効果的だったと思います。

そして「私とお義父さんの関係はこの後もずっと続きました。なぜなら旦那よりもお義父さんのちんぽの快感なしでは生きてはいけない体になってしまったからです」というラストのナレーションで終わります。全てを受け入れた/受け入れさせられたもえちゃんはかわいそうなのでしょうか。それともある種の「幸福」なのでしょうか。倫理的にはもちろんNOですが、もえちゃんのラストの独白はそれぞれの感じ方に幅を持たせる余韻が残りました。

練られた構成に納得感があります

クライマックスのパート4を細かく見てきました。パート4が「完全に義父の手中に収められてしまうもえちゃん」という位置づけがされていて、さらにその中のシーンのひとつひとつがラストのもえちゃんのセリフに向け順をおって構成されていると思います。そして、それに合わせてもえちゃんが体の動きやセリフ回しを徐々に変化させていることがわかります。

プロローグで見せた義父ともえちゃんの関係性、もえちゃんの性格、ストーリーが進むにつれて明らかになってくるもえちゃんの弱点の場所や快感に弱いことなどがすべて伏線となっています。そして、どちらかというとパート3までは抑えめだったもえちゃんの絡みがパート4で堰を切ったように燃え上がるのもカタルシスがあり、作品を通しできちんと追っていくと、よりその燃え上がりが楽しめると思います。

もえちゃんを引き立たせる義父のキャラ

義父のキャラもとても良かったです。全体のトーンとしては寡黙にそして丁寧にもえちゃんの快感を引き出していくことに徹し、効果的に煽りや命令の言葉を投げかけてじっくりともえちゃんを落として言っていることがわかります。やっていることは下衆で行動も変態チックなのですが過剰に下卑ずに、むしろ冷徹にもえちゃんを追い込んでいくのが良かったです。そもそも最初に結婚に反対したのも、反対なのにわざわざ同居してつらく当たったもの、夫の紹介で初めて会った時から性的な欲望を抱いていて、最終的にラストでもえちゃんが述べたような関係性に持っていくための計略の一部だったのでは?と妄想するほどです。もちろんAVという作品世界の中ですから、完全に違和感なく、というのは限界があると思いますが、そうした制約の中できちんと整理だった行動が表現されていてとても納得感のある構成になっていたと思います。

さらに語りたい

欲をいうと、パート3の位置づけは「さらにエスカレートする義父」と「しだいに開発されていくもえちゃん」だと理解したのですが、後者の表現がもっと際立つとパート4の納得感がよりましたかなと思いました。3のラストはイカされまくるもえちゃんがとても良いのですが、そのまますっと終わってしまうので「開発された」感が少し伝わりにくい感じがしました。

これはもえちゃんが感じる手法がおもちゃということも関連しているかもしれません。純粋に快感を開発するという意味合いを持たせるためにおもちゃでイカせるというのはなるほど、と思いましたが、人間の構造上すぐにイってしまうという表現は難しいのでセリフなどで補足するとより「造り変えられた感」が出たかもしれません。

また、パート3と4の間にこういう日々が続いた、という時間の経過をあらわすシーンが挟まっているとより気分が盛り上がったなあと思いましたが、ここまで書いて、こうしたあまりに説明的になりすぎる部分を省いて、演技の変化で見せていくというのが制作プランなのかなとも思いました。さきほど、後日どうなったか見たくなると書きましたが、3と4の間も見たいというのも、そうした行間や余韻にあたる部分なのかもしれません。

こういう思いが浮かんでくるということは、それだけ作品をきちんと見たくなったということでもあり、そういう構造がきちんと見えるように整理構成されているということで、これは作品の良いところと表裏の関係にあるといえるでしょう。

行間と余韻を残す秀作

抑圧され脅迫と屈辱を与える存在である義父に身も心も堕ちていくもえちゃんの感情が静かに爆発するような絡みと演技が秀逸です。全てを忘れたくてのめり込むような姿に引き込まれました。最後に義父との関係が続くことが示されますが、ラストのあとの絡みがぜひ見たい!と思わせる余韻が残ったのは大成功ではないでしょうか。

「義父に弱みを握られた若妻が犯されているうちに義父のモノになってしまう」というストーリー自体はAVとしては定番です。しかし、そこでストーリーや展開をひねるのではなく、構成をきちんと整理しそれぞれのシーンで魅せたいものを明確にする。そして順序良く積み重ね、演技もそれにあわせて変化させていくことで大きな流れを作って作品の良さを出していく。ここに注力が見える点がこの作品の素晴らしいところ。設定と構成とそれにあわせた演技プランがよく練られているここ最近のあまつか作品の良い流れを踏襲した秀作です。

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