もえねえちゃんの愛を浴びてください
もえちゃんの顔が間近に感じられる、これだけで価値ある一品。こちらを見つめる愛にあふれた視線と優しい語り口にキュンキュンきます。弟視点に没入すれば、近親の背徳感よりも恋人気分が味わえてしまうハートフルな作品です。
そしてそれ以上に注目してほしいのが、もえちゃんがセリフと表情で表現する感情の動き。ぜひ丁寧に追ってみて味わってほしいと思うので、今回のレビューでは、セリフとそれがもつ意味合いや役割に特に注目して語っていきます。
FALENO作品としては前半後半の分割から1本化され、時間も120分といわゆるスタンダードな構成になりました。
もえねえさんのパンツでオナニーしているところを見つかり手コキでいかされる→その思い出でオナニーしていたところを見つかり攻められたうえでセックス→風呂場で服のままシャワーがかかってしまい透けたのを見て興奮したのを見抜かれてフェラ抜き口内発射→晩酌に付き合わされて説教されてたらもえねえさんがムラムラしてきて誘われてそのままセックスの構成。エピソードごとに4部に分かれる流れです。
もえねえちゃんのキャラ設定
姉が痴女る、というテーマであるとSっぽく弟を制圧しながら攻めるか逆に好きすぎて誘惑するか、あるいはツンデレか、というあたりが設定として思い浮かびます。一方で、いまのもえちゃんならそういう通りいっぺんのキャラでは来ないだろうなという期待もあります。
今回の「もえねえちゃん」はまずはとてもフラットな入り方。エアコンが壊れてしまった家に二人でいるところから話は始まりますが、「あんた直せないの?」と弟に問いかけるもえちゃんは、優しくもなく、かといって偉そうでもなく、ある意味ドライな感じの距離感です。
ところが、弟がちょっとエッチな目で見ているのに気が付くと、ぐっと距離を詰めてきます。
その表情はちょっと嬉しそうでいたずらっぽい笑顔です。そこで「あ、弟のことめちゃめちゃ好きじゃん」と気が付きます。そう、「もえねえちゃん」は決してはっきり口にはしないけど、弟のことが大好きなのがダダ漏れてくる女の子でした。
主観をいかした近さ(当たり前だけど)
その大好きな弟にくっついてきて見つめるところが主観映像をいかしたシーンですが、これがめちゃめちゃ可愛いです。目をウルウルさせながら優しく、時に甘えるように顔を寄せて見つめる表情からは好き好きオーラがじんわりとにじみ出ています。メイクも今回はとても柔らかい感じに思えます。正直なところ、各パートに出てくる、この顔を近づけるシーンだけで大満足な感じでした。なんど眺めてもかわいいし飽きがこずずっと見ていられます。とにかくもえちゃんの顔が好き、という方には、天使さんのいま現在のビジュアルの魅力が特に感じられる作品になっていると思います。
静かに歪んだ痴女具合
「痴女り」というタイトルから痴女成分に言及すると、ドエロ前回の攻め攻め痴女とか淫らに誘惑するM的痴女とかの分かりやすい記号的痴女ではありません。口調のいつものあまつかスタイルでとてもナチュラル。
ですが、肝心なところでタガが外れてる感じ。弟が好き→エッチなことも好き→弟とエッチなことをするのが好き→それはおかしい。という感じです。普通にかわいいお姉さんが、実の弟に普通にセックスを仕掛けてくる。きょうだいなのに・・・というようなセリフは出てきつつもあくまでカラッとしてて、ある意味で静かな歪みを感じます。あまりそこでジメっとした面倒な手続きを踏まないところは個人的にはありがたかったです。
エピソード1の良いところ①いたずらっぽいニヤニヤ
姉さんのパンツを見つけソファーでオナニーしているところを見つかって、そのまま続けるように命令されるというのがエピソード1。
自分のパンツでオナニーしている男がいたら激怒するか気持ち悪がるかのどちらかだと思うのですが、なぜかもえちゃんはニヤニヤ。続けるように迫るどころか「おねえちゃんが手伝ってあげるから」といいだします。この表情がめちゃくちゃいいです。
エピソード1の良いところ②「大好きだったんだね」の「ね」
胸のあたりに顔をくっつけで「おねえちゃんのことを想像して抜いたりしてたの?」「パンツ使ってたりしたの」と聞くシーン。より顔が近くなってウルウルした目にグッときます。そして弟がその通りだと答えると(たぶん。主観映像で音声や字幕はないので)「おねえちゃんのこと大好きだったんだね」と嬉しそうに言います。このセリフの「大好きだったんだね」の「ね」の感じがたまりません。ぜひ確かめてほしいと思います。
エピソード1の良いところ②移り変わる表情、そして舌
このあと添い寝で乳首を舐めながら手コキのモードに入るもえちゃん。弟が興奮していくにつれて、自分も興奮していきます。いたずらっぽいニヤニヤした表情からいつのまにかトロンとしてどことなく発情したような表情に変わっていくのがとても良いです。
乳首を舐めるときに舌を大きく出すのも良かったです。かわいい顔にかわいい舌が組み合わされるとエロい。最高だと思います。
エピソード1の良いところ③お互いの気持ちの確認
このパートではプロローグで弟が自分をエロい目で見ていることに気が付いたもえちゃんが弟が自分のことが好き、かつ性的な対象として見ていることを確かめて嬉しいパートになっています。なぜ嬉しいかといえば、自分のパンツでオナニーしても怒ったりせずにくっついてきたことからもわかるように、もえちゃんも弟が好きだし、自分で興奮してくれることがうれしいからです。この作品を進めていくうえで、お互いの関係性を表現するベースとなるパートとしてとても腑に落ちて、ほんわかした気持ちで見ることができました。
エピソード2の良いところ①導入の気持ちよさ
エピソード1の出来事を思い出してまたオナニーをはじめたところを見つかってしまうエピソード2。すでにお互いの気持ちはわかっているので「ひとりでしなくてもおねえちゃんが手伝ってあげるんだよ・・・これからは」というキュートなセリフひとことですっとそのモードに移行。この導入はスムーズで気持ち良かったです。
エピソード2の良いところ②セリフで浮かび上がる気持ち
一線を越えるこのパート。性質の違う3つのセリフを巧みに組み合わせることでもえちゃんのこころの動きが浮かび上がるように表現されています。ここは映像はもちろんなのですが、特にセリフをしっかり追って楽しんでほしいところです。
さて性質の違う3つの組み合わせとは①「きょうだいなのに…」②「きょうだいだから…」③「とにかく好き」という組み合わせです。
「きょうだいだから…」
まず、きょうだいという関係性を意識させるセリフ。
ひとつはまさに「きょうだいだから」。
「きょうだいだからかなあ。なんか肌しっくりくる」「やっぱさあ。こっちの相性もいいのかな」と「きょうだいだから、いい」という気持ちが表現されています。
そして、昔から優しい目で見ているのが垣間見えるセリフ。
「覚えてないかもしれないけど、あんた昔泣いてたときとか自分でここ触ってたりしてたよ。昔から好きだったんだね。乳首」
「きょうだいだから」気持ちが入っていることをあらわしています。
そしてこれは「とにかく好き」にもつながっていくのですが、静かに優しいこちらを見つめながらのフェラが続くシーンの後のひとこと「あんたのこと、かわいいと思ったのいつぶりだろ。かわいいよ」。これにはやられました。参りました。
「とにかく好き」
その「とにかく好き」を感じさせるセリフ。
乳首を触りながら「いままでの彼女にも触ってもらってたの?」と唐突に聞くもえちゃん。触ってもらったことがあることを知ると「なんかちょっとやきもち」とちょっとすねたような感じになりながら「かもっ」と笑います。かもで冗談めかしたことでよけにやきもちを焼いたんだなということが伝わるよいセリフです。
このあと、乳首舐められて手コキの場面でもえちゃんは再び「彼女にこういうことされたことある?」と聞きます。ないことを知ると「ないんだ。おねえちゃんが初めて?かわいいなあ」と満足げな笑顔。
さきほどのやきもちとの対比が素晴らしいです。今度は初めてをゲットしたという喜びを表現することで、弟への好きの感情がとてもよく表現されています。
固くなったペニスを確認して「あんたねえちゃんのこと大好きじゃん」と嬉しそうにするシーンも、大好きな弟が自分が好きで自分で興奮していることへの喜びを感じさせます。
「きょうだいなのに・・・」
弟への思いを強く出すセリフの一方で、ブレーキをかけるセリフはとても少ないです。
「きょうだいなのにこんなんやばいかなあ?」
「これ以上気持ちよくなったら戻れなくなっちゃうよ」
というセリフは背徳というよりとてもキュートで、燃え上がる気持ちを止められない表現としてのスパイスの役割を果たしています。
近親もの、というとらえ方で行くと①を強調して③に行くことで近親のタブー感を出していくというのがセオリーのような気がしますが、本作であ②の要素を差し込んでさらに強調しています。その結果、「きょうだいだからこそ好き」ともいうべきラブラブな雰囲気が醸し出されます。その一方で「きょうだいなのに…」は少し引っかかる程度。そのことが逆に壊れた感じにも受け取れてもえちゃんの弟への入れ込みぶりをじんわりと、しかしはっきりと感じさせます。
エピソード2の良いところ③優しく包み込むように
乳首攻めの後のフェラチオに移行するシーン。ペニスに何度も優しくキスをするのがそそります。そして「緊張してる?」と笑顔で聞き、こちらを少しうかがってから弟の手を取ってつないでフェラをしていきます。この感じ、もちろん興奮もするのですが、包み込むようなさりげない愛情のようなものが表現されていてとても刺さりました。こういう何気ない所作がほんとうに見事です。
エピソード2の良いところ③リードからおねだりへ
ここまではお姉ちゃんとして上からというか、リードしたり攻めに回ったりしていたもえちゃんですが自ら脱ぎ始めてからスイッチが切りかわります。「おねえちゃんのおっぱいも触って」といって胸をだし触られる時の表情が、命令口調なのに恥ずかしそうにはにかむのがとてもかわいいです。「どきどきしてるの、わかる」と聞くもえちゃん。触られて嬉しそうな表情もまた良しです。これまで攻め攻めだったのに初々しいくらいの恥じらいをみせるギャップにキュンときました。
「おっぱいさきっぽぎゅっとして」弟が攻めるほどおねだりモードに変わっています。
「あんたのせいだからね。知らないから」とパンツを脱いで直接の攻めを求めるもえちゃん。
何度かイかされた後、「もうほんとに知らないからね」といいながらバックになって「さっきのして」と求める姿がかわいいです。「いつもはこんなにすぐいったりしないよ」というセリフも好き好きモードでグッときます。
エピソード2の良いところ④止められない止める気がない
そして「あんたがわるいんだからね」といいながら腰を浮かせ「やばいかなあ。きょうだいで。絶対やばいよね。でもごめん」といって騎乗位で挿入します。この時の表情もまたいいです。ためらうような切ないような、でも止められないような。
ここから快感に集中するように黙って目をつぶって腰を前後に振るもえちゃん。沈黙の中に、かわいらしい喘ぎ声とともに粘膜のこすれる音がはっきりと聞こえてきて興奮します。そこから最短でイってから、騎乗位、バック、正常位と体位を変えながら何度もイきまくるもえちゃん。玉のような汗が出ている表現もセックスに没入している感じが良く出ていました。
「これふたりだけの秘密にしようね、は定番だけどやっぱりほしいひとこと。よかったです。お掃除フェラのあとにさらに乳首を最後舐めるのはやっぱり弟がいちばん好きな部分だからなんだろうなと。
エピソード3良いところ①好き同士前提のやりとり
風呂掃除しようと思ったらシャワーで濡れてしまったもえちゃんを見て欲情した弟がフェラ抜きされてしまうエピソード3。濡れて服から透けた体を見ているとすぐにエッチな目で見ているのがばれて勃起しているのもばれてしまいます。「隠す気ないじゃん」ともえちゃん。すぐにズボンを脱がせます。ここまで進んでくると、お互いもう好きあっててエッチなことをするが当然という前提を共有している状態。
ここでは弟のペニスに頬ずりして「またしていい?」と聞きます。
「してあげる」でも「させて」でもなく「またしていい?」。
上からでも下からでもなく穏やかでフラットな目線のセリフがとてもかわいくて心地よいです。
エピソード3の良いところ②「きょうだいなのに…」で興奮するもえちゃん
「こどものころよくお風呂一緒に入ったよね」と思い出を話すもえちゃん。
「一緒に入ってたお風呂でこんなことするの変な感じだね」といいつつ「あんたは変態だから興奮するか」と突き放します。
しかし、ここまで見てくると、「あんた私のこと好きじゃん」も「あんたは変態」も裏返しの言葉だということが感じられます。つまり、もえちゃんが(も)弟が好き、もえちゃんが(も)興奮しているというというわけです。
案の定、「おねえちゃんも興奮してきちゃった」というもえちゃんは胸を触ってとお願いします。さらに勃起する弟を見て「きょうだいでこんなことまずいのにね。一緒に興奮しちゃう」とテンションを上げていき、「きょうだいだからかな。私もあんたも乳首弱いよね」「そんなに気持ちい触り方されたら舌も触ってほしくなっちゃう」と欲情の度合いを上げてきます。
自分で弟の興奮が高まっていくのを見て興奮するもえちゃん。
「ねえちゃんでこんなに興奮してくれてたんだ。嬉しい」と驚くほど素直に感情を伝えます。
「弟のちんこでこんなに興奮しちゃうのやばいかな」とは言うものの、その表情は発情しているのがグッときます。「やばいかな」は裏腹な言葉ではっきり興奮しています。
エピソード3が「きょうだいなのに…」というのは置いといてお互い好き、というのが前面に出ていたのに対して、「きょうだいなのに…」ということで興奮度合いを高めている印象を受けて、表情や息遣いから漏れ出してくるもえねえちゃんの秘めた変態具合に興奮します。
エピソード3の良いところ③ラストへの伏線となる口内発射
もえちゃんは「きょうはちゃんと受け止めるからでるとこみせてほしい。あんたの全部見せて」と要求しますが弟は直後にあっさりと陥落して口の中に出してしまいます。
「でるとこ見せてっていったじゃん」と不満げな表情も「そんなにねえちゃんの口の中気持ちよかったの?」と嬉しそうなのも、「しょうがない弟だなあ」お掃除フェラして「こんどはちゃんと出るとこ見るから我慢してよね」というもえちゃんも好きのオーラに包まれていてめちゃくちゃかわいいです。そして、この要求したのに口内発射はエピソード4につながっていきます。
エピソード4の良いところ①「でもさあ」の「さあ」
筆者としてはこのエピソード4の冒頭シーンがこの作品のなかで最も好きといっても過言ではありません。晩酌に付き合わせて弟に説教するもえちゃんが超絶かわいいです。仕草も口調も偉そうにしようとしているのにめちゃめちゃ甘えた感じになっているのが最高です。
「そんなんだから彼女ができないんだよ」というもえちゃん。「でもさあでもさあ」と弟に近寄ってきたぴたっとくっついてきます。至近距離で上目遣いに見つめながら「あんたに彼女できちゃったらもうこんなふうに一緒にいられなくなっちゃうかもしれないしね」とささやきます。この雰囲気、弟への愛情がこもった演技がたまりません。特に近寄ってきたときの「でもさあ」は至高。ほんとうにほんとうにかわいいです。
エピソード4の良いところ②より率直な思いが加速
愛情が加速していくもえちゃん。恋人繋ぎして「ねえしたくなってきちゃった」とストレートに誘います。
「キスしながらあんたとのセックスとかチューとかなんでこんなやらしいきもちになっちゃうんだろう」と感情全開です。
そして、「彼女にするみたいにしてよ」「他の女の子とするよりもエロいのいっぱいしようよ」「他の子に見せたことない顔とか見せてよ」「こんなにあんたの好きな乳首いじってくれる子いないでしょ」というセリフたちからは弟にとって女として特別な存在になりたいという感情が強く感じられていじらしいです。
エピソード4の良いところ③熱い熱い長セリフ
そして、弟を求める思いが込められた言葉が出てきます。
「わたしあんたで興奮してるんだよ。臭いとか体温とかそういうの全部で体が発情しちゃってもう私のほうが入れたくてしょうがない。でもまだダメ。いままででいちばん気持ちいいっていわせるから」
この作品のいちばん長いセリフに乗せられた感情にグッときます。濡れた目が本当にかわいくて淫らです。
エピソード4の良いところ④「なのに」「だから」離れたくない
そして再びの挿入。「いれないと無理。ねえきて。しよう」とこのパートのもえちゃんは本当に思いがストレートにあふれます。
そして、弟と離れたくないという気持ちも加速していきます。「おねえちゃんのおまんこ、あんたのおちんちんでめちゃくちゃにして離れられなくして」
「ひとつになってるんだよ。いままででいちばん近くにいる。ほら。すごいよね。ずっといっしょにいるのにいままででいちばん近くに感じる」
小さなころからずっと一緒にいるというきょうだいという関係性をいかして、もえちゃんの思いの強まりを表現したとても良いセリフだと思いました。
そしてずっと一緒にいる関係というのをいかして「こんなに男の人になったんだね」というセリフも飛び出します。弟の成長を自分とのセックスで感じるのはやばいと思います。
そして「こんなんしたらほかのひともう無理だよ。あんたも同じでしょ?」というセリフ。
どこか微笑ましく進んできたなかで、この終盤の感情の燃え上がり方はしびれました。
エピソード4の良いところ 伏線を回収する顔射
フィニッシュした後、これで終わりと思ったら、もう一回くらいできるでしょともえっちゃんが言い出します。
そして、「顔に思いっきりかけてほしい」といいだすもえちゃん。エピソード3でいってた「こんどはちゃんと出るとこ見るから」がここにつながってきます。
「おねえちゃんの顔どろどろにして」の目線も、しっかりとした顔射のあとのお掃除フェラも好きすぎました。
「パパとママが帰ってきても・・しよ?」は想定内の言葉でしたが、この盛り上がりの後なだけにキュンキュンしました。
まとめ 言わなくても伝わってくる「好き」を受け止める
もえちゃんは弟に「私はあんたが好き」という言葉はひとことも使っていません。それなのに全編からは弟へのとまらない愛が伝わってきます。「痴女り姉貴」というタイトル通り、ぐいぐいと弟を淫らに攻め立てますが、自分の性欲を満たすために痴女っているのではないんだなと。表情、言葉遣い、目線、仕草、すべてが愛情を表現しているように受け止めました。だから「好き」と言わずとも「好き」の感情が伝わってくるのだと思います。最初はからかい半分に始まったかに見えるエッチな仕掛けですが、そこから言葉と表情の移り変わりを丹念に追っていくと、その感情が見えてきます。
そして大事なポイントはその感情の動きを主観映像で見せているという点です。「好き」という言葉以外の様々な方法で愛情を伝えるもえちゃんを自分の視点で受け止めることができるのです。この作品はただ単にもえちゃんのビジュアルを近くに感じるということだけではなく、もえちゃんの繊細な感情表現をダイレクトに感じることができることに価値があると感じました。これはそれだけの表現が出来る人でないと成立しません。その意味では、制作陣がそのもえちゃんの力を信頼してこういう構成にしたのではないかと思っています。
本来のエロの実用性を十二分に担保しながら、秘められた感情の動きがあらわになるまで精緻なセリフ回しで丁寧に描いた、静かな意欲作感じました。丁寧に見れば見るほどその意味と味わいがますとても素敵な作品です。
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