のめり込む姿に「なまめかしい」という言葉が浮かびます
VOL.1にもましてセックスにのめりこむようなもえちゃんのおねだりと痴態がとてもなまめかしい。そして対する男のドライさやラフさのコントラストによってもえちゃんの魅力とエロスが際立ち浮き上がってきます。浅黒いマッチョに圧倒的に組み敷かれて突かれまくる色白で華奢なもえちゃんという構図にもそそられました。
①バスルームでおもむろに始まるシャワーで体を愛撫されてからのフェラ抜き→②ベッドルームでの絡みというVOL.1に引き続きシンプルな構成。メインの②の絡みは、何度もセックスしている雰囲気の二人が酒を飲んでいるところからスタート。すでにランジェリー姿のもえちゃんがセクシーにおねだりしつつ男がじっくりと焦らして、最後はがっつり突いていくという流れです。
良いところ①より淫らに、よりガツガツと
発情したもえちゃんが男にセックスをおねだりし焦らされたあとに攻められる、という構造はVOL1と同じなのですが、VOL1の男の攻めをおねだりして待つというちょっとかわいらしい感じを残しているのとは変えてきて、より積極的に自分から男の体をまさぐっていく感じです。コスチュームも真っ赤なランジェリーが大人のエロさです。
またVOL1の昼間の明るい奇麗な感じから、夜の少し暗くぬめっとしたライティングに代わっているのも良い雰囲気です。よりガツガツとセックスを求めていくもえちゃんがとても魅力的です。
良いところ②もえちゃんと男優さんのコントラストと関係性
その淫らに求めるもえちゃんとは対照的に、男はとてもドライ。「酒飲んでるからできないよ」と突き放していきます。おねだりする姿を可愛がりつつというよりも、若干めんどくさがりつつまあエロいからやるんならやってもいいけどみたいなラフなノリです。
この女のエロスに巻き込まれず常にこちらでペースを握る感じがもえちゃんの火が付いた感じを際立てます。発情したもえちゃんをある種冷静に見ながら焦らして蕩かしていく。ペースを握るといっても何か支配したり凌辱するのではなく、男が持つ性的な力で組み伏せていく感じが刺さりました。
男優さんの浅黒くマッチョ目で大柄な感じ、ちょっと輩が入った顔の雰囲気にとても似合うキャラクターだと思います。その浅黒くマッチョ目で大柄な感じというのも視覚的にとても効果的でした。もえちゃんの華奢で白い体が色黒の筋肉質に圧倒されていく感じにとてもそそられます。凌辱系とは違う、純粋にセックスで組み敷いていく感じは個人的な性癖のひとつに刺さりました。
良いところ③やっぱりキスです
VOL.1に引き続きキスが多めだったのは予想してたとはいえ、大歓迎でした。エロさの表現はいろいろあるけれど、キスはとてもウエイトが大きいと思っています。あっさりしすぎるとあまり気持ちが乗ってないのかなとなりますし、あまりベチョっとするのもその種のフェチものとして見るのであればアリですが、汚い感じやわざとらしい感じがでると興ざめ。
このシチュエーションならどういうキスなのか、というのはとても大事で、これがハマるとハマらないとでは作品への興奮度が全く違ってきます。
その意味で言うと、今回のキスは何度も体を重ねていて、まだお互い飽きが来ていない現役の大人のカップルとして適度なねっとり感があってとても良かったです。もっとグッといってほしい、の手前ぐらいでとどめる感じが美しくスタイリッシュな感じもあり、気持ちよく見れました。
さて、今回のおすすめシーンは最終パートの絡みから選びました。
おすすめシーン①椅子でのいちゃいちゃ
最後の絡みのパートの冒頭18分過ぎ。窓際の椅子でお酒を飲んでいるところから、もえちゃんが「しよう」と誘うシーン。「酔っちゃってるから」と後ろ向きな男の膝の上に乗っかり、バスローブを脱いで赤いランジェリー姿になるのがとてもセクシー。椅子に座ったまま後ろ向きに抱っこされている状態になって身をくねらせる姿も奇麗でエロティック。カップル同士のいちゃいちゃ感もあっていいです。
男が後ろにいる形になっているので、もえちゃんのきれいな体と表情がしっかり見えるのも興奮度が高まります。イメージシーンよりはリアルに。でもいきなり直球のエロに行かずにやや抑えめに上品に。こういうさじ加減がいまのもえちゃんにはとてもよく似合います。
おすすめシーン②キスしながらのやさしい手マン
28分すぎ。ベットの上に寝たもえちゃんの脇から手マン。ゆっくりやさしくの感じが普通っぽくてここは良かったです。こちら側に股を全開にしながら感じつつ、男の舌をねぶる音が聞こえるゆっくりとしたキスが長めに続きます。かわいらしく鼻をならずような喘ぎ声を出しつつ「優しくしちゃダメ」と激しいのを求めるのも次への期待感を高めます。
おすすめシーン③フェラは全身で
29分過ぎからはフェラシーン。男にまとわりつくように体を寄せながらするのがたまりません。男の脚にまたがるようにすり寄ったり、オナニーで身をくねらせたり、乳首を触りながら「触られながら舐められるの気持ちい」と聞いたり。そして男がイキそうになると手コキに切り替えて、吸い付くように乳首を舐めたりと相手の様子を見ながら流れるように自由自在。ただ舐める、ではなく全身を使ってシーンを表現する姿に見惚れます。
おすすめシーン④「何言ってるかわかんねえよ」
焦らしに焦らされ、イカされて、ようやく本格的に入れてもらったもえちゃん。大きな窓に手をついて、バックで突かれまくります。「イク顔見られちゃう」といいながら一心不乱に感じまくるのがいいですね。脚がときおりプルプルと痙攣するのもエロいです。男が「きもちいい」とぞんざいにいいながら突くのも雰囲気が出ています。
37分過ぎ、すっかり感じてしまったもえちゃんが後ろからピストンされながら男にうわごとのように何かおねだりするのですが男が冷たく「何言ってっかわかんねえよ。何?」と言い放ちそのまま「あー気持ちいい」とかまわず突くのが最高に刺さりました。もえちゃんの高まりぐあいと、男の冷静さとの高低差で、もえちゃんの乱れ具合を際立たせることに成功していると思います。
ちなみに何度か再生して確認したところ、もえちゃんは「クリも触って」とお願いしていました。
おすすめシーン⑤うねる腰にくぎ付けです
続く38分。ベットに腰掛け体を反ってペニスを突き出す形になった男にバックの体勢でつながったもえちゃん。「おなかがえぐられて気持ちいい」と言いながら、自分の気持ちいようにお尻を打ち付けていきます。騎乗位の腰づかいが絶品のもえちゃんですが、ここでも、いうなれば斜めの体勢になった背面騎乗位のようになっているためその能力をいかんなく発揮。ウエストから下が別の生き物のように妖しく激しくうねってイク姿に興奮します。
おすすめシーン⑥変化するおねだり
その絶品の騎乗位のシーンをへて42分過ぎから。ブラも外して完全に裸になったもえちゃん。対面座位の体勢で体を後方に倒して手を突く形になります。乳首を触られながら結合部をぐりぐりと動かすもえちゃん。「これすき。これ」という言葉が実感がこもってて良いです。さらに「乳首ぎゅっとして」とおねだり。男が言われた通りすると「それイっちゃう」とガクガクさせながらイキます。そして「乳首すき」とひとこと。
この作品に通じるところなのですが、「おねだり」というのが男に挿入をお願いするという「懇願のおねだり」から始まりながら、セックスに突入するともえちゃんが自分の気持ちいところを攻めるようにお願いする「指示のおねだり」に次第に移行し、おねだりの意味合いが変わってくるところがとても面白いです。
おすすめシーン⑦拘束感と征服感と
43分過ぎ。ベッドの上で膝を追って座る形になり、後ろから肩を掴まれて引っ張られる形のままバックで突かれるシーン。体が弓なりになって体のラインが奇麗に出るのでこの大勢は良いですね。体の自由があまり効かなくなるように態勢を固められて大きな男に後ろから好き勝手にピストンされる感じは拘束感と征服感があってそそります。男の黒い体ともえちゃんの白い体のコントラストもよく出ている画角で興奮しました。
おすすめシーン⑧酒を飲まされてフェラ
46分過ぎ。仰向けになったもえちゃんに男がまたがりフェラ。懸命に咥えるもえちゃんに「もっと酒のもうよ」と男が口移しに飲ませます。じゅるっと飲んだ後はそのまままたフェラ。そして「もっとちょうだい」ともえちゃん。再び口移しで飲ませながらディープキス。そしてまたフェラ。「どっちがおいしい」と聞かれると「おちんちん」と答えて咥えながら激しく前後。
魅せるシーンとしてほぼ完璧な流れ。このシーンの間、もえちゃんがずっと脚を下ろさずに「カエル脚」「まんぐり返し」の状態のままなのもグッときます。
おすすめシーン⑨尋常じゃない脚ガクガク
寝バックの体勢に入ってからの50分すぎ。ピストンされながら自分でクリトリスをいじります。しばらくすると体を震わせながらイきます。すると、腰から上の姿をとっていたカメラが突然足先のほうへ視点を移動。つま先までブルブルと痙攣する様子を映し出します。震える足先とベッドのシーツの摩擦音が聞こえるような激しさです。
思わずカメラを向けてしまったという感じのこのカメラワーク、現場での発見感とライブ感があってとても良かったです。こういった予定の流れから破れて滲み出してくる「ガチ感」はもえちゃんの本気度が伝わってきます。
おすすめシーン⑩押しつぶされるようなピストン
最終盤の51分過ぎ。態勢を整えて男がもえちゃんに覆いかぶさって正常位のピストン。通常だと、男優さんの体で女優さんの体が見えなくなってしまうので、不満に思うこともあるこの態勢ですが、たくましい男に押しつぶされるようにグリグリと圧迫されながら、背中に手を回してキスをするもえちゃんにとても興奮しました。キスしながらガンガンと力強く突かれてイクもえちゃん。
圧迫で苦しいのと快感との両方でしょうか、普段は目を閉じていますが、パっと目を開く瞬間がリアルな手触り感があります。ねっとりと腰を擦り付けられて「ずっとイってる」と感じまくる。そしてこれまで「乳首触って」とさんざんおねだりしているので弱点とわかりきっている乳首をいじられると「いま乳首…」とやっぱり感じまくる。もえちゃんを男で満たしている感じが、とても満足感があります。
さらに語りたい①あえてちょっとだけ残念だった点を
流れるような構成で満足感の高い本作ですが、あえて一言触れておくとすればバスルームのパートです。
冒頭の誘うもえちゃんの表情はおすすめシーンにも入れたいなと思うくらいとても良かったし、フェラも奇麗にかわいく撮れていて、シーンとしては申し分なかったです。ただ、流れで考えると、このパートだけポツンと置かれているために、位置づけが少しふわっとしたかなという印象です。VOL.1の長い絡みのパートからのおもちゃ攻めパートへの繋ぎと展開がとても納得感があっただけに、性格をもっとはっきりすると効果的だった気がします。
バスルームのパートとベッドルームでのパートの男優さんを同じにして別の展開を妄想したりもしましたが、そこは諸々の事情があってこのような構成になっていると思うので言及しません。ただ、よいシーンだっただけに全体の流れに位置付けられたらもっと良かったのにな、もったいないなと思った次第です。
ナチュラルに。でもエンターテインメントに。
ナチュラルな演技と錯乱していくように入り込んでいく絡みが持ち味のもえちゃんですが、今回はよりAVっぽいセックスが多く(いいかたは変ですが)、挿入モードに入ってからはガツガツに攻められて圧倒されるのが良かったです。圧倒されながらも、要所要所で気持ちいところややりかたをリクエストしていて、その「おねだり」がより生々しく艶めかしくてグッときました。
演技を越えてほんとに自分の気持ちのいいところ、イケそうなタイミングをお願いしているような、そんな設定の上でのもえちゃんとそうじゃない部分のもえちゃんの境目みたいなところを見ているようでゾクゾクしました。「焦らしおねだり」というお題があるだけのシンプルな構成で、VOL.1VOL.2でどう変化をつけていくかを注目していましたが、男優さんのキャラ付けをがらっと変えて、それに合わせてもえちゃんのテイストを変えることで、同じ女優さんが同じ部屋で絡んでいてもまったくテイストの違う絡みに仕上がっていて面白いです。
たぶんホテルの一室で、ただただ絡み合う、というのはシンプルにかわいい子きれいな子の絡みが見たいというニーズにこたえた素人系のものにも同様の構成があると思いますが、きっとこの感じはでないはず。手練れ同士の見せるセックスの良さが出ていると思います。下品にならず、わざとらしくならず、でもしっかり魅せるエンターテインメント感があり、でもリアルにエロい。そんな大人の楽しみができる秀作です。
さらに語りたい②時には情報の刺激でなくセックスそのものの魅力を
本作をみてさらに考えたことが思ったより長く、そして作品から遠くなったのでまとめの後ろで語ることにします。
筆者の場合AVを見る動機というのは、女性が快楽に溺れたり楽しんだりする姿を見たいという欲望です。そしてそのような作品において女性がセックスに没頭していくプロセスは様々です。その中でも本当にみたいなと思うのは純粋にセックスそのものの力で没頭させる、女優さんがのめりこんでいくという表現です。
表現は適切ではないかもしれませんが1対1の対人競技みたいなもので、プロフェッショナルな男優さんと女優さんが技量をつくして絡み、男優さんがリードまたはしだいに圧倒することで女優さんがセックスに耽溺していくような、そんな表現が好みのひとつではあるのです。
この場合、女優さんもさることながら男優さんがより大事になってきます。
体格かペニスかテクニックか。どこか視聴者に目に見える形で女優さんを圧倒することへの説得力をもたないと成り立ちません。また役割上、男自身は女に気持ちを寄せ過ぎないことも大事です。自分の性欲をむさぼり過ぎる表現も、逆に過剰に貶めたり凌辱したりというのや命令支配みたいのもこの場合ノイズになっていきます。関係性ではなく純粋に行為で圧倒していく。男にはある意味の冷静さや中立さをもちつつ、セックスマシーンとしての役割が必要になってきます。
男を求める女が体のぶつかり合いで圧倒され溺れていく、これは純粋なセックスの表現として高レベルなんだと思います。女優さん男優さんのビジュアル・スタイル・技量・センス・演技、そして制作側の構成力のすべてがバランスよく揃わないとできないと感じます。シンプルなものこそ難しい。その意味では、今回の作品は、「おねだりする女」という設定を上手に流れになじませて見る人を違和感なくセックスに没頭する世界に引き込むことに成功していると思います。
キャリアを重ねてきたもえちゃんですから、今後の作品も新しい表現を模索してさまざまなカラーの作品がでると思いますし、それをその都度楽しみたいと思います。しかし時には設定やストーリーといった情報による刺激をいったんおいて、純粋に美しくエロティックなものとしてセックスそのもので興奮できる作品をこれからも作ってほしいなと思います。
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