親密さと濃厚さと 直球勝負のエロティック
もえちゃんがきれいに撮れていて、プレイがエロティックで、作品の世界に自然に入り込める。シンプルにそれだけでもえちゃんがこんなにも魅力的に見せることができることを改めて証明した作品です。もえちゃんのかわいくて淫らなおねだりと、2人の手練れの男女のセックスの親密で濃厚さに、こんなセックスしてみたいとテンションがあがります。
ホテルの一室で男を待つもえちゃん。ずっと我慢していたらしく、男と出会うなりセックスを求める。しかし男は焦らしに焦らして、もえちゃんがより発情するように仕向けていく、という内容。じっくりと焦らしたうえでの長めの絡みが最初のパート。次におもちゃを使った攻めのパートがあるという構成になっています。
良いところ①柔らかく美しく
今回のシチュエーションは窓の大きな高層階のホテルの一室。明るくきれいな印象ですし、広くて開放的な感じが目に心地よいです。カメラの画質もとても好みです。きれいさを重視するとシャープだけど青みがかった冷たい感じになりがちですが、今回は白く柔らかい感じです。もえちゃんの白い肌もより細やかに見えるし、体のラインもとても柔らかく色気のある印象に見せています。
衣装もこの柔らかく美しくというトーンに一役買っていると思います。今回のメインの衣装はノースリーブのワンピース。胸元は透け感がありますががっつり空いたものではなく、丈も極端なミニではないです。色もワインレッドに近い上品な色。天使さんが普段来ていても違和感がなさそうでとてもおしゃれできれいな印象です。セクシーさを強調するというより女性らしさを強調する服が画面に落ち着いた印象を与えています。ヘアスタイルも緩く巻いて明るい色がとてもよく似合っています。
良いところ②落ち着いた自然な流れ
この落ち着いた印象をベースに、今回とても高く評価したいのが「流れの自然さ」です。イメージシーンでメイクと服を整えたもえちゃんが本編に入り、男を迎え入れる。もえちゃんははやくセックスしたがるが男は「いまきたばっかりだよ」といい待ったをかける。おねだりしてる姿がかわいいからと焦らしにかかる。エッチなところを見て興奮したらセックスするから目の前でオナニーをするように言われもえちゃんがその通りにする。さらに高まったもえちゃんをオナニーさせながら男が攻めていく。ペニスがほしいとねだるもえちゃんにようやくフェラをOKし、交互に攻めた後にようやく挿入。思う存分楽しむ。もっとしてというもえちゃん。ここまでが最初の絡み。
次のパートはもの足りないもえちゃんがキスで誘う。しかし男はさっきしたばっかりだからまだ無理だよと言って電マやバイブでイかせまくる。それでも足りないもえちゃんがオナニーを続ける。ここまででVOL1が終了。
大まかにいうとこういう流れなのですが、ひとことでいうととても自然なのです。自然といっても、普通にするセックスをそのまま撮りました、ということではありません。部屋の中の場所を移動しながら、いろんなバリエーションの「みせるプレイ」をしています。しかしそのすべての動きがきちんと考えられていつつ、それをもえちゃんと男優さんが戸惑うことなく意図していないかのように動くので全く無理がなく自然に感じるので集中力がとぎれたり、ダレることがありません。
またもえちゃんと男優さんの関係性の表現もとても無理がなくてすっと作品に入っていけたのも良かったです。作品で交わされるやりとりからだと定期的にセックスしているということだけがわかります。外見からすると愛人のようでもあり、セフレのようでもあり、もしかすると恋人のようでもありと想像されます。しかし本編上も作品紹介情報的にも、関係性の設定はされていません。ただ、会ってからすぐにでもセックスがしたい美しい女性がホテルで男を待ち受けている、というシチュエーションがおかれています。これをまた女優さんその人、という設定にすると、違和感が生じる可能性があるのですが、「セックスをおねだりする美女」というちょっと曖昧な設定を与えることで独特の浮遊感を生んでいると思います。
そしてこの「セックスをおねだりする美女」は誰でもいいからセックスして!ということではなく、定期的にセックスしている特定の相手におねだりする。そのおねだりも痴女っぽい淫乱さではなく、かわいくしかし直接的なセクシーさを強調して。男は、その様を見て、かわいがるように一種のプレイとして楽しみ、服従とか命令とか奉仕とかのダークなほうにもっていかない。こういった割り切った、ある意味クールでドライな感じも作品全体のトーンにとてもあっていますし、それが逆にもえちゃんの淫らな様子を際立たせていると感じました。
良いところ③キスが多め
キス好きにとってキスシーンが多く、とても高評価です。どこがポイントかというと、前述の自然さにもつながるのですが、流れの中にするっとキスが入っているところですね。プレイとプレイの間、会話と会話の間の次への期待感を高める役割としてのキス、焦らされておねだりする感情表現としてのキス、もちろん快感の表現としてのキス、プレイの興奮度を上げるキス、きちんとアクセントをつけて効果的にキスが入っています。上品なエロさを感じるキスが多いので視覚的な効果も抜群ですし、甘えるような感じが親密な雰囲気の演出としてもかなり良いと思います。唾液多めのベロキス、というのもそれはそれでそそるものではあるのですが、プレイとしてのキスを見せるためのキスではないところが今回はかなりグッとくるポイントになりました。
こうしたポイントを踏まえて、おすすめシーンを紹介していきます。
おすすめシーン①冒頭からの焦らしのキス
5分すぎ。冒頭からキスのお預けをされるもえちゃん。「チューして」と舌を出しておねだりするところがとてもかわいいです。立ち姿がとてもきれい。服や髪型の素敵さも印象づきます。「意地悪したしたいな」といって部屋の奥に歩いていく男にかわいらしく抗議しながらついていってまたキスをねだるところがまたかわいいです。このシーンだけで2人の関係の親密度や距離感がわかって作品にすっと入っていけました。
ここからの男にまたがってのキスも窓側の明るい光を受けてきれいでセクシー。腰を大きく動かして擦り付けて感じながら、首に腕を回して積極的にキスしていく姿がそそります。
おすすめシーン②おねだりのいじらしさ
8分ごろ。「興奮させてくれたらパンツ脱ごうかな」「えー」「興奮させてよ」「どうしたらいい?」「ひとりでもしてたっていてたから見せて」「うそ」「いっぱい興奮したらすぐいれちゃうかも」「ほんと?」というやりとりから再びキス、というやりとりがあるのですが、ここは最高に萌えました。お預けをくらっているもどかしさが出た困惑の表情と、男がいれてくれそうな期待感の嬉しさの表情と、オナニー見せてと言われた恥ずかしさの表情と。いろんな感情がないまぜになったもえちゃんの表情がたまらなく愛しいです。小さな子供が遊んでほしくて必死にお願いしているような、そんないじらしささえ感じてしまいます。初々しさと清楚さを残し続けるもえちゃんの真骨頂。これをいまの成熟し始めた美女のもえちゃんにやられたらひとたまりもありません。
おすすめシーン③やっぱり横からのあまつか
下着姿になったもえちゃん。12分過ぎ、ベットに立ち膝の状態で脇に立つ男とキス。大きく背中を反らせ、やはり腰を動かしながらキスする姿がいいです。黒の下着と白い肌の対比ももえちゃんの体のきれいさを強調しています。加えて明るめの髪のこのヘアスタイルはベストマッチです。短いシーンですが「横からのあまつか」が好きな人には何度も見てもらいたいシーンです。
おすすめシーン④オナニーアシストで快感サポート
鏡の前に移動して感じてる姿を自分で見させられながら攻められるシーンの22分から。「気持ちよくして」とおねだりして、自分でいじっているところに男の攻めも同時に加わります。
さながらもえちゃんのオナニーを男がアシストする感じになり、もえちゃんの淫らさが立ちます。そして男が胸を触ろうとするとこで「乳首優しく触って」とひとこと。おねだりというより自分が気持ちよくなるためのリクエスト。さらに「乳首のまわり、優しく触って」と具体的なリクエスト。火がつき始めて自分の快感に向かっていく感じと、本人としての素の要求にも感じられて良かったです。事実、男がリクエスト通りにするともえちゃんはほどなくイってしまったのは、ほんとに気持ちよくなるツボだったんだと感じられてゾクゾクしました。こういう虚と実の破れ目のようなものを感じ取れると味わいが増しますね。
おすすめシーン⑤お気に入りコンボの発見
ようやくペニスとご対面するもさらに挿入はじらされるもえちゃん。フェラも自分に入れるように固くさせるようなフェラでさらにオナニーしながらと火の付きようがすごい。そんなさなかの31分ごろ。男にまたがり、指を入れてオナニーしながらおねだりします。この時の最初のおねだりの言葉が何度確認しても何と言ってるのかが正確にはわからない。まるで錯乱しているようで興奮します。さらにガニ股でオナニーしながら「おっきくなったおちんちん入れたい」と言いながらイきます。
いったあとに脱力して腰を落とすとそこはちょうど男の顔。顔面騎乗状態で、さらに激しく舐められます。「おまんこにいれたい」とおねだりしつつも、いまこの瞬間が気持ちがいいので「乳首ぎゅっとして」とここでもリクエスト。「さきっぽぎゅっとして」とここでもやはりもう一段のリクエスト。ここでいくもえちゃん。「そうか、クンニと乳首のコンボが気持ちいのかもえちゃんは」と謎の納得感がもたらされます。
おすすめシーン⑥ピストンなしの絶頂
ようやくもえちゃん待望の挿入が訪れた34分。ぐっと深く挿入して圧迫するように動かずにいると、「抜かないで」「まってイキそう」ともえちゃん。そのままピストンなしでイキます。そこから脚を持ち上げられ腰を浮かされるとペニスに擦り付けるように自分で腰を動かします。男はほぼペニスを貸すだけ状態で、もえちゃんの気持ちいい角度と気持ちいいタイミングでイク感じがもえちゃんの没入感が感じられて良いです。
おすすめシーン⑦ぎゅっとつかんだ手
続くシーンで男はいったんペニスを抜きます。さらにおねだりするもえちゃんに少しだけ挿入します。もっと深く入れてほしいとねだるもえちゃん。望み通りまた圧迫する感じで深く入れられると「いじわるしないで」とぎゅっと男を背中に回した手でぎゅっとつかんでキスをします。この流れはとても淫らでありつつかわいらしさもあってとてもそそりました。
さらに男がグッと深いキスをしながらピストンせずにぐいぐいと深くペニスを押し当てるシーンは、唇も膣も男で満たしている感じがあって征服感もあります。
おすすめシーン⑧騎乗位の自由さはいいです
38分から。自分で好きなように気持ちよく動けると言ったら騎乗位しかありません。しかも天使さんの騎乗位はとても良いのでおすすめです。「グリグリされるの好き」「これ好き」といいながら高速で腰を動かしていきます。好き勝手に動いてイったあとは男が待ち構えていたように突き上げていきます。そこでまたイクもえちゃん。男のほうに倒れこみながら舌を出して絡めていく感じは、こんなセックスをしてみたい、と思わせるテンションの上がり方です。
おすすめシーン⑨物足りない表現としてのお掃除
ラストスパートの激しいフィニッシュのあとの42分過ぎ、ゆっくりねっとりとしたお掃除フェラも刺激的なのに加えて、「おまんこまだ・・・」といったもえちゃんの顔から、腰のほうにカメラの視点が移動すると、男の脚にもえちゃんが脚を絡め、ふくらはぎあたりに股を擦り付けていました。まだ物足りない、という表現としてとても秀逸で、パートの最後の最後で興奮しました。
おすすめシーン⑩これからも見たいキス
44分からは2つ目のパート。この冒頭のキスはテンション上がりました。2回目を求めて誘うキス、そして楽しそうです。自らキスをしにいって、「エッチなちゅーして」と可愛くおねだりする言葉、舌を絡ませながら「口の中気持ちいい」という言葉、男に舌づたいに唾液を飲ませ、舌をしゃぶるように吸いに行く姿、すべてに痺れました。天使さんのここ最近のキスシーンの中では屈指のシーンだと思います。こういう天使さんのキス、これからも見せてほしいと心から願ってしまいました。
さらに語りたい①魅力の引き出し役としての男優さん
今回の狙いであると思われる「発情したセックスしたい女の姿をきれいにエロティックに見せる」というテーマを違和感なく自然に見せていくというのは、もえちゃんの力量のみならず、男優さんの適正もスキルも高くないとできないことだと思います。大げさにすればコントみたいになってしまうし、おとなしくするだけだと、もえちゃんのテンションの高さだけが印象づいてしまう。その意味で今回の男優さんは、もえちゃんの発情ぶりを上手に愛でてリードしながら時にアシストしていました。常にもえちゃんが淫らに映えるように、もえちゃんの様子や表情を見ながら巧みに合いの手を入れるようにプレイしていました。それにもえちゃんも乗っかるようにテンションを高めていたのでまさに相乗効果だったと思います。男優さんは女優さんの魅力を引き出すプレゼンターのようなものだなと改めて思いました。
さらに語りたい②みせたいものの整理とステージ制
アブノーマルなプレイやトリッキーなプレイを見せたいわけではない今作、ある意味プレイのバリエーションの手札は限定されているわけです。しかし、ホテルの広い部屋を移動して、それぞれのところにある種のステージを作り、それぞれのステージで魅せたいものがきちんと整理されていることで、とても気持ちよく見ることができました。フィニッシュに向けてステージごとの強度のグラデーションをきちんとつけて、テンションが上下に変動したりプレイの質が行きすぎたり戻ったりして重複しないように丁寧に一筆書きのショーのように構築しようという意思を感じました。よけいなノイズを与えずにもえちゃんのエッチな姿に集中してもらう、という意味でその狙いは成功しているように思います。
まとめ シンプルにエロ可愛い女の子をきれいに見たい人に
①もえちゃんの人柄を出す→奇跡の移籍・グラビア撮影・温泉旅行
②基本設定をつけてキャラを巧みに演じる→最高の彼女・嫁の妹・CA・幼稚園
③設定ありだがプレイそのものや体に焦点を当てる→騎乗位・ポルチオエステ
と大まかに分類すると、③の系譜だと考えています。
前述したように男優さんは存在感はしっかりあり展開を引っ張りますが、あくまでもえちゃんの淫らさを存分に引き出す役割に徹しています。そしてもえちゃんも何かのキャラを演じているわけではなく、といって「素の天使もえ」でもなく、「セックスがしたい女」というある種とても抽象的な存在を演じます。
そのなかで浮かび上がってくるのは、もえちゃんの体の奇麗さやプレイ中の淫らさやおねだりの可愛さといった、純粋なエロチシズムだと思います。映像の質も自然な流れも、そのまっさらなエロチシズムに向かって構築されている気がしました。
設定やシチュエーションにそそられることもある。背徳感やダークな感情に興奮することもある。リアリズムみたいなものに惹かれることもある。しかし、本作で表現されているのは、ある意味、「大人の男女がエロチックな絡みをする」といい原点のようなものだと思います。あるいは、我々はいろいろと与えられる「情報に興奮している」状態なのかなと思います。そういう意味でも、改めて、AVの魅力、女優さんの魅力とはなにかを改めて考えさせられました。
エロかわいいもえちゃんにただただ集中してその表情と姿と声とで興奮したい、きれいでエロいものをみたい、という人にとてもお勧めしたい秀作です。
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