優しく包み込まれるように
キレキレの美貌に仕上がったもえちゃんが優しく包み込むように気持ち良くなれる世界に連れて行ってくれます。穏やかで癒されるような雰囲気に浸ってほしい作品です。
前半のもえちゃんはエステサロンのセラピスト。最近はほんとうに後ろで結んだりアップしたりして顔のラインや首筋が見えるスタイルがとても奇麗です。
施術を始めるもえちゃんですが、股間にきて男が勃起しているのに気が付きます。そして男はここでなかなかイケないというのを改善してくれると聞いてやってきたと告白します。もえちゃんはいまはやっていないんです、と一旦は断りますが残念そうな男の様子を見て内緒ですよ、とにっこり笑って始める。これが導入部です。
もえちゃんのやさしいせかい
この間、もえちゃんは終始落ち着いて穏やかな表情とテンションなのが印象的です。決してエロ方向にもっていくわけではない。なのに普通に会話を続けているだけでにじみ出てくる色気がとても好きです。
このあと優しく優しく体そして乳首を刺激していきます。そしてキス。これも慈しむようなキスです。そして胸を出して「声が出ないようにこれ吸ってください」と乳首を吸わせ、自分も男の乳首を吸います。言った通りに一生懸命もえちゃんの乳首を吸う男に微笑みかける表情が柔らかい。そして「声我慢して」とささやき、声を出してしまう男に「だめ」「もっと我慢してちゅぱちゅぱして」と諭す姿は母性的ともいえるほどです。
書いてて空気感が伝わる気がしなくてもどかしいのですが、このパートのいたずらっぽくも優しい感じが好きです。直線的に性欲にいくのではなく相手を包み込んでいたわるような感じです。
日常のおしゃべりのようにエロティックな会話を
そして、ペニスと睾丸を刺激→パンスト越しの騎乗位股コキと移行していきます。
ここでは男とのやりとりのトーンがさらに心地よいです。
13分過ぎの
「自分でするときはここも刺激するんですか?」
「いやそこは刺激しないです」
「そうなんですか」
「したほうがいいですか」
「ここは刺激したほうが、射精感が高まって、すごくたくさんでるようになるんですよ」
というシーン。
こは会話しながらシックスナインの態勢でペニスと睾丸をゆっくりと刺激していくのですが、この会話のほうにはほぼエロティックなニュアンスを含まず、最初に「あまつかです」と自己紹介したトーンとほぼ変わらない穏やかで落ち着いた雰囲気で会話します。男のほうも過剰に反応することなく悶えながらも普通に会話します。
この感じがまるでノーマルなマッサージの途中のような癒しの雰囲気で気に入りました。ツンでもデレでもなくあくまでナチュラルに。
気持ちいい?というコミュニケーション
さらに自分が良いと思ったのはコミュニケーションです。
もえちゃんは折に触れて気持ちいい?と男に聞きます。
このニュアンスも気持ちいいでしょ!という押し付けの感じはもちろんありません。そしてセリフというよりも、男優さんに本当に感じるかどうか確認しているようにきちんと聞こえてすごく生っぽい感じがします。さらに、「気持ちいい」と男が漏らすと、即座に気持ちいい?と確認します。こちらも役としての客の男にというより男優さん本人に確認している感じが出ています。落ち着いた雰囲気の中で親密な空気ができているのがとても心地よいです。
一方でもえちゃんの表情は男のペニスが元気になっていくのを見て、満足そうな笑顔を浮かべながら少しずつ淫らな顔つきになってきます。でもあくまでほんの少し。もえちゃんも楽しんでいることを表現するこの微妙な表情の変化も、プレイがゆっくりと流れるので読み取ることができます。
このパートの良さはここに凝縮
こうした要素を積み重ねを味わったうえでみるとこのパートの良さが詰まっているなあと感じるのが16分過ぎのシーンです。
騎乗位の股コキに移行してゆっくりと腰をグラインドしていくもえちゃん。乳首も同時に刺激していきます。男に投げかけます。
「気持ちいい?」
「乳首が気持ちいいのかおちんちんが気持ちいいのかどっちですか?」
男「どっちも気持ちよくてわかんないです」
(ふふっと笑いながら)「どっちも気持ちいい?」
「先っぽもゴシゴシしてほしいですか?おちんちん」
柔和な、でも少し火照った表情で、男の気持ちいいところを穏やかに聞いていく。そしてプレイはゆっくりと。
親密な空気を作りながらも男優さんの存在感はほぼ消えているので、まるで主観作品のように自分との間に特別な感じが生まれているような感覚にもなりました。
良いところが一気に見渡せるおすすめシーン
おすすめのシーンは17分30秒ごろ。騎乗位のポジションから両足を伸ばして乳首を刺激しつつテコキするシーン。もえちゃんのしっとりとした笑顔、少しはだけてるけどかっちりとした制服、そして黒ストッキングに包まれた美脚を一度に正面から収めていてとてもセクシーです。
この後は背面騎乗位のポジションでフィニッシュへ。天使さんのきれいなお尻と腰づかいを堪能していただければと思います。
空気感と母性のエロス
このパートの感じを文字で表現するのはとても難しいです。外形的に見ればマッサージ・ソフトタッチのキス・睾丸マッサージ・手コキ・騎乗位股コキ。AV的には絡みの手前ともいえ、時間的にも20分ちょいなので、フェチ的にねっとり撮っているわけでもないです。
なのにどうしようもなくエロい。全体を通じて変わらぬしっとりとして落ち着いたもえちゃんの色気。そして母性的な包み込むような表情。男の反応をそっと、しかし常に聞きながらプレイをすすめるホスピタリティ。このあたりの要素がトータルで作り上げる空気感が、とても癒されるエロスを醸し出していると思います。好みはもしかしたら分かれるかもしれませんが、ぜひこの空気感を味わうという観点でじっくり見てほしいと思います。ここが味わえると後半もより楽しめると思います。
前半の雰囲気を引き継ぐ美しいナース姿
後半はナースのもえちゃんです。ナースですのでこちらも髪を結いあげるスタイル。今回はかなりシャープに絞ったのでしょうか、キレのある美しさです。
EDを治療するため短期入院しているという患者。いまひとつ効果が感じられないというのでもえちゃんが「試してみましょう」と誘うのが導入です。
ここもまた、あくまで静かで抑えた口調です。といっても、おとなしい感じや冷たい感じにしているとか、Sっぽい感じにしているとかそういう強調のニュアンスはありません。あくまで役としてのセリフは崩さないけど「天使もえ」がこのシチュエーションで言葉を発したらこうなりそうというリアリティが伴っています。
もえちゃんがとにかく気持ちよさそうです
オナニーでも立たなくなってしまったという患者のために体を刺激していくもえちゃんですが、ここも前半と同じように優しくいたわるようにしていきます。そしてやはり、セリフとセリフの間にきもちいい?と役の向こうの男優さん本人に問いかけるような言葉が入るのが、とても良いです。そして無事患者が勃起した時の笑顔のきらきらとした瞳がめちゃくちゃかわいいです。
さらに攻めていくもえちゃん。「直接、中で」ともちろん騎乗位で挿入。
この時のもえちゃんの「ああ、すっごい」というため息交じりの声、例えが適切かどうかはわかりませんが、目を閉じてまるでちょうどいいお風呂に入ったようなリラックスした気持ちよさそうな表情がたまりません。
そしてここからはもえちゃん自身がどんどん気持ちよくなっていきます。ペニスがちゃんと固くなってることを褒めて励ましながら、そのペニスを味わうように腰を振っていきます。男を感じさせるのではなく、自分が感じるための騎乗位。快感で顔がゆがみますが、とても楽しそうな感じが伝わってきます。
タイトルパート「天使の騎乗位腰ふりテクニック」
ここからはタイトル通りの「腰ふりテクニック」が展開されるターン。ちなみに個人的には、まず46分過ぎの背面騎乗位から男の足首をもって自転車のハンドルくらいの高さに掲げたポジションのプレイがグッときました。背筋が伸びて体のラインのきれいさと腰の動きがはっきりわかって好きです。そして1番好きなのが48分過ぎの騎乗位のポジションでもえちゃんが背中側に倒れ、男がもえちゃんの足首をもって上に掲げるプレイ。もえちゃんがとにかくめちゃくちゃ気持ちよさそうです。
「いい」「すき」「だめ」と漏らしながらガクガクと痙攣しながらイク姿に興奮します。
ここで「橋本さんのちんちんすごいです」とほめて体を起こしさらに腰を振ります。「気持ちい」の言葉が本当に感じ入って発せられた言葉に聞こえます。
ここは腕を後方にやって男の立膝に手をのせるかたち。このスタイルだと体がしっかり起きてウエストのくびれのラインや首筋のラインがきれいに出るのでとても良かったです。
「お互いが気持ちよい」を絡みで表現
もえちゃんがもういちどイったところで、次はバック→正常位でラストのフィニッシュまで。50分過ぎからのこの絡みが「お互いが気持ちよくなるセックス」を表現していて素晴らしかったです。
まず、もえちゃんに「橋本さんの思うままに動いてください」「どうしたいですか」と聞かれ、男はバックから突きます。つまりここで絡みの流れのなかの1バリエーションではなく、男の好きな体位としてバックがあえて選択されます。
男はそのことで気持ちよくなりますが、もえちゃんもその男が選んだプレイで感じてイきます。さらにその男が選んだバックの態勢で自分から腰を振ってペニスに打ち付けて感じまくります。そしてお返しのように男が再び腰を振ってもえちゃんをさらに攻めます。
つまりここでは、「男の『これが好き』をもえちゃんが『私もこれ好き』を返す」というやり取りが絡みかたを通じて表現されていると感じました。
さらに、この一連の流れの後で、男が気持ちが入ったように背中にキスをすると、もえちゃんが振り返り、キスをする。これもまた無言の気持ちのやり取りにしっかりと見えます。
ここはこうした「お互いが気持ちいことをしていこう」というやりとりが行われているんだ、という理解が成り立てば、あとはぐっと最後まで引き込まれます。
再びピストンが始まる。今度はじっくり感じさせるような動き。
正常位に移るのも男の選択になりますが、やはりここでももえちゃんは男がピストンをやめると自分から腰を振り始めます。
そしてもえちゃんが好きな奥に当たるよう正常位の向きで足を男の肩にかけるスタイルで。
最後にキスを交わしフィニッシュへ。すごく感情移入ができるセックスでした。
良いセックス!実は・・・?
実はこのセックス、とても気持ちが入り親密な雰囲気がある一方で、恋人感や恋愛感は感じられません。また愛欲にまみれた感じもありません。すごく感情が通っているように思えるので不思議な感覚になりましたが、カギは最後のもえちゃんのセリフにあるのかもしれません。
「無事にセックスできるようになってよかった。もうちょっとしっかり治療を続けていきましょうね」。
いままでのそのフレンドリーさもホスピタリティも、そして親密なセックスも、もしかすると、EDの治療の一環として、患者さんを励ますための職業的なものなのかもね、と反転して解釈できるのです。いつものように、というべきか、もえちゃんからはそのあたりが読み取れるようなセリフや表情は出てきません。個人的には最後にニヤリとしました。
作品からもえちゃんからメッセージを感じました
今回は騎乗位特化という変化球に一瞬目が行きましたが、このVOL.2、より一段と派手なプレイや演技をそぎ落として繊細な表現を目指した作品という印象です。
パートには分かれていますが、世界観は一緒です。というより一緒に世界観を楽しんでほしい作品です。日常の延長のような穏やかなトーンからにじみ出てくる色気、そしてお互いのコミュニケーションが通い合ったうえでする行為はエロティックだというメッセージがあります。
もちろんそれを抜きにしても、今回ももえちゃんは抜群にかわいいし、よりスタイルもシャープに仕上げてきれいなのでそれだけで十分楽しめます。そのうえで雰囲気をじっくりと味わってほしい作品です。
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